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介護士の転職~面接の行い方とコツ

介護士の転職で失敗や後悔しないコツ「短期間で転職を繰り返さない」

介護業界は慢性的な人材不足で、反対に言えば転職したい介護士にとっては「働く場所が選べる時代」とも言えるようになりました。
しかし「働く場所が選べるから」「介護施設がたくさんあるから」といって、
安易に転職すると「こんなはずではなかった」と失敗や後悔することもあります。

今回の記事では転職を考えている介護士が失敗や後悔をしないコツの1つ、「短期間で転職を繰り返さない」という内容をご紹介します。

短期間の転職の繰り返しはマイナスイメージとなる

転職を考えている介護士の皆さんに大前提として、お伝えしておきたい事があります。

冒頭で「働く場所が選べる時代」とは記載しましたが、あまりにも短期間での転職の繰り返しはすべきではありません。

確かに介護業界は慢性的な人材不足です。どの介護施設、事業所も介護士の応募者がいれば採用したいというのが介護業界の採用側のホンネではあります。

しかし、採用したい側にとって「短期間で転職を繰り返す介護士」はできれば採用したくないという思いもあります。
その理由は「(採用担当者としては)仮にウチの施設で採用したとしても、今まで同様、不満があれば短期間で辞めてしまうのではないか」という思いになるからです。

また転職応募する介護士には採用担当者の心理や実情については、今ひとつ理解しがたいかと思いますが、採用担当者としては正社員などの常勤で採用した場合、社会保険等の加入手続きが発生します(介護士に限らず、これはどの職場でも同じではあります)。
反対にその職員が退職したら、社会保険等の脱退手続きが必要になります。

この事務手続きは、採用担当者、事務担当者にとっては面倒なものです。
特に短期間で入退職が繰り返し発生すると、採用担当者、事務担当者は社会保険等加入、脱退という雇用事務に余計な時間を取られることになります。

したがって「短期間の転職の繰り返し」は、採用側、事務側にとっても面倒なことになるのです。

3年以上、同じ職場で勤めておきたい

介護業界に限らず、世間的の一般企業においては「新卒採用から定年まで勤め上げる」という概念は崩れている時代と言えるようになりました。
介護業界は、その最もたるものと言えます。

ただし先にも述べましたが「短期間での転職の繰り返し」は採用する側としては、マイナスイメージが先行し、採用した後のリスクを考えざるをえなくなります。

良い意味で転職を「スキルアップ」「レベルアップ」「給与アップ」の機会と考えたいのであれば、一定期間は1つの職場で勤務し続けることをおすすめします。
数か月程度の短期間で転職を考えるのはマイナスイメージとリスクという点からおすすめできません。

反対に、一定期間同じ職場で就労した後に転職をすることは、面接で必ず聞かれるといってよい「転職したい理由は?」の採用担当者からの質問に、上記にご紹介した「スキルアップ」「レベルアップ」の理由を軸に、さらに付加した理由をつけていくとプラスのイメージになります。

もし、介護経験がまだ浅いけど、転職を考えたい介護士の皆さんは、3年間は同じ職場でがんばってください。
実務経験3年と介護職員実務者研修履修済みで、介護福祉士の国家試験を受験することができます。
介護福祉士に合格することができれば、転職理由として「介護福祉士を取得した後に、さらなるスキルアップ、レベルアップをしたい」という正統な理由を付加することができます。

介護福祉士取得者であっても、できれば同じ職場で3年以上勤務継続することをおすすめします。
短期間の転職の繰り返しは履歴書にもかなりの職歴を記載することになり、採用する側としてはマイナスイメージとして捉えてしまいます。

3年間同一職場で勤務継続すれば「介護の世界は、施設形態や事業種別も様々あるので、スキルアップのためにぜひ違う環境で自分の介護を磨きたい」というような、やはり正統な理由を付加することができます。

転職の目的を考えておく

介護福祉士取得者など、一定の経験を持つ介護士にとっては、面接時に必ず聞かれる「退職理由、転職理由」について、明確な目的をもっておくことが重要です。また履歴書の志望動機欄を空白にして面接に臨むのはNGです。

正統でかつ無難な例は「スキルアップ」「レベルアップ」ですが、例えば認知症高齢者グループホームに転職したい介護士は「認知症に対する理解を現場をとおして深めたい」という理由をつけるのも良い方法です。

デイサービスやショートステイなどの居宅サービスに転職したい介護士は「介護保険法に位置づけられている、できるだけ地域において、そのご利用者様とご家族様を支えたい」という理由をつけるのも良いでしょう。

経験者であるからこそ、転職理由が「ただ何となく」とか「今の職場にあきた」「人間関係がうまくいかない」という理由では、採用担当者としては物足りなく感じるものです。一定の経験でつちかった介護に対する自信と
「なぜ、その職場(事業種別や施設形態)を希望するのか」を自分なりに明確にして転職面接に臨むことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?
転職したい介護士の皆さんにとって、3年間は同じ職場でがんばることが、先々の転職で失敗したり後悔したりしない結果につながります。
今回ご紹介した内容が、転職したい介護士の皆様のお役に立てれば幸いです。

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