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介護士の転職~面接の行い方とコツ

介護士の転職で失敗や後悔しないコツ「源泉徴収票を利用する」

介護業界は慢性的な人材不足で、反対に言えば転職したい介護士にとっては「働く場所が選べる時代」とも言えるようになりました。
しかし「働く場所が選べるから」「介護施設がたくさんあるから」といって、安易に転職すると「こんなはずではなかった」と失敗や後悔することもあります。

今回の記事では転職を考えている介護士が失敗や後悔をしないコツの1つ、「給与条件は年収で交渉する」という内容をご紹介します。

思っていた給料と違っていて、転職に失敗や後悔する

介護施設や事業所の種別はともかく、最近の介護業界は求人募集に記載している給与条件以上の待遇で、介護士を採用する施設や事業所も増えました。
上手く転職すれば「現在の職場と同等か、それ以上の収入を得ることができる」という結果に結びつけることができます。

しかし、気をつけないといけないのは、例えば「基本給は現職より高かった」けど「その他の手当などが少なくて、トータル収入として減ってしまった」という事態が発生する場合があるという点です。

介護士は「身体を使うことは得意」だけれど「数字を見るのは苦手」というタイプが多い職種です(全員がそうではありませんが)。
それ故に、転職時の面接や、内定後の給与条件の提示や交渉段階において「こまかな手当までは聞かなかった」という介護士も多くいます。

採用担当者は良心的な人ばかりとは限りません。
面接時や、内定後の給与条件提示や交渉において「本人が納得した」として、トータル収入を現職より低く設定する採用担当者もいます。

数字を見るのが苦手な介護士は、給与の提示額や細かな手当などもチェックするように心がけましょう。
そして「思っていた給料より実は低かった」という事態を回避できるよう、転職の際は気をつけるようにしましょう。

ボーナスが思っていたよりも低かった

また、介護士が転職に失敗や後悔する例で多いのが「ボーナス(賞与)が、思っていたよりも低くかった」という内容です。
求人募集内容に、明確に「賞与◯.◯か月分」と記載してある職場は、その内容を信頼して良いと言えます。

しかし「◯.◯か月~◯.◯か月の間」と幅を持たせている書き方は注意が必要です。「業績による」という書き方は、さらに注意が必要です。
幅を持たせている書き方は、その施設や事業所の全職員のボーナスが下限額で支給される可能性があります。
業績によるという書き方は、逆に言えば「ボーナスが支給されない可能性がある」と読み取ることもできるのです。

このボーナス(賞与)については、面接できちんと聞いておく(その場でメモできなかったら、面接後にメモしておく)ことをおすすめします。

源泉徴収票のコピーを持参する

とは言っても「給与のことは、どうしても面接でこまかく聞きにくい」「給与の話をこまかく聞きすぎて、面接官に悪い印象を与えてしまったらどうしよう」と心配になる介護士もいると思います。

転職において「最低でも現職の給与を維持したい」と考えている介護士におすすめの方法が「源泉徴収票のコピーを面接時に提出」して「年間でこの額より下がらないようにお願いします」と面接官に伝える方法です。

源泉徴収票は12月や1月の給与明細と一緒に渡されることが多いです。
今すぐ転職を考えていなくても、近い将来に転職を考えている介護士は、源泉徴収票をもらったらすぐにコピーしておくことをおすすめします。
そして、いつでも持ち出せるように自宅のわかりやすい場所に保管しておくことをおすすめします。

源泉徴収票には、その年の1月~12月まで(その間に転職をしていなければ)その職場でもらった給与の総額が記載されています。
それを面接の際に持参していき、面接官との話のタイミングにもよりますが、面接官が「給与の希望額はありますか?」と質問されたら、源泉徴収票を提出して「この年収より下がらないことを希望します」と伝えればよいのです。

この方法で、万が一、転職先の職場で提出した源泉徴収票の額より下がっていたら、面接官と率直に「約束が違う」と交渉することもできますし、次の転職において短期間で離職する原因を聞かれた際に「採用面接時に前職の給与を保障すると言われたので、源泉徴収票を提出して下がらないことを約束してもらったが、現実は下がってしまったので」という理由として成り立たせることもできるのです。

もし給与条件を提示されたら、書面でもらうと良い

実際に給与条件の提示があった場合は「書面でいただけますか?」と伝えてみてください。
嫌がる面接官もいると思いますが「生活もあるので」等、無難な理由をつけて依頼してみてください。
書面でもらって、信頼できる家族や友人などに見てもらって、現職より絶対に収入が下がらないかを検討することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?
介護士の多くは身体を使うことは得意でも、数字を見ることは苦手だったりします。
それ故に転職において、思っていた給与よりも下がってしまい失敗や後悔したという事態にならないように自己防衛したいものです。
今回ご紹介した内容が、転職したい介護士の皆様のお役に立てれば幸いです。

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