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介護士コラム~体験談~

ショートステイは楽しい!介護士としてのやりがい体験談

介護保険サービスの中で、ご利用者様とご家族様が居宅(在宅)での介護を維持するために、重要なサービス(事業種別)の1つがショートステイです。

「ショートステイはタイヘン」というイメージを持つ介護士は多くいます。
しかし、今回は私の同僚の介護福祉士が「やっぱりショートステイは楽しい!」とマジメに言っていましたので、実際の体験談として、介護士にとってショートステイはなぜ楽しいのか、やりがいはどのようなところにあるのかをご紹介します。

ショートステイとは?

介護士で「ショートステイ」という言葉を知らない方は少ないと思いますが、今回ご紹介する内容をわかりやすくするために、介護保険サービスにおけるショートステイの概要ついて解説いたします。

ショートステイは、介護保険法上の事業種別では「短期入所生活介護」や「短期入所療養介護」と呼ばれています。(この2つの違いは、どの施設のショートステイを利用するかによって変わります。今回の記事では違いの詳細は割愛します。)

「短期入所」という言葉のとおり、ショートステイは1泊2日以上で利用する宿泊をともなう介護保険法で事業として位置づけられた介護保険サービスです。

1泊2日以上と解説しましたが、実際に利用されるご利用者様の宿泊日数は各々違います。
ご家族様側の事情(済ませたい用事、ご家族様が在宅介護からの休養したい日数など)によって変化しますが、わりと多いのが2泊3日や3泊4日などを、毎月計画的に利用される方が多いです。

ショートステイはなぜ楽しいか?

さてここからは、今回の本筋である、私の同僚の介護福祉士の実体験を交えてご紹介していきます。

私の同僚の介護福祉士は、以前はショートステイのリーダークラスとして働いていました。今は、長期入所の介護施設でリーダークラスとして働いています。
その同僚が、最近こんな事をマジメな顔をして言っていました。

「長期入所はご利用者様が常に同じ(決して否定する言い方ではありませんので、誤解のないようにお願いします)。それに比べると、ショートステイは、常にご利用者様が入れ替わるから、良い意味で飽きがこない」

「常に入れ替わるご利用者様に対して、関わる介護士としても常に新鮮な気持ちでご利用者様を迎えることができる」

確かにそのとおりだと、私も同感です。
良い意味でご利用者様が常に変わっていくので、介護する側も良い意味で変化を求められ、それがショートステイが楽しい理由の1つです。

タイヘンなこともあるが、プラスに置きかえる

しかし私の同僚は、楽しいだけではなくタイヘンであることも言っていました。
具体的には次のような内容です。

「ご利用者様が常に変わるから、ご利用者様の情報を常に確認しないといけないタイヘンさはある。」

「ご利用される前の居室空間づくり、薬保管箱等の名前の入れ替え、当日持参された薬は前回と違いがないかなど、そのご利用者様に合わせた事前の準備や当日の対応が必要になってくる。」

「毎日、同じご利用者様でない分、応用力が必要になる」

しかし、これらのタイヘンさを否定するかのように、次のようなことを言っていました。

「でも、ご利用者様が常に変わるからこそ、介護士としての対応力、臨機応変力が身につく。」

「ご利用者様が常に変わるからこそ、ご利用者様の基本情報やケアプランなどにも、短い時間であっても目を通すような良いクセがつく。長期入所でもケアプランを見る必要性はあるが、毎日同じご利用者様と関わるからこそ、こまめにケアプランを確認しないようになってしまう。」

「そのご利用者様が、次もここのショートステイを利用していただけるように、ご利用者様に楽しみを提供する企画もいろいろ考えていた。企画力も身につく。」

「より多くのご利用者様に利用していただくことが、ここのショートステイの評判につながると考えていたから、良い意味で毎日緊張感をもって介護をすることができる。」

実際にそのとおりであり、同僚は、これらのことをアツく語っていました。

介護士として、スキルアップの良いチャンスとなる

ショートステイ事業所の多くは、特別養護老人ホームや老人保健施設に併設されています(もちろんショートステイ単独型もありますが、数としては入所施設併設が多いです)。

大型施設では、人事異動等で「長期入所から異動して、ショートステイの介護士になりなさい」となる介護士もいます。

「ショートステイはタイヘンだ」と考えている介護士の方は、上記でご紹介した私の同僚の話をぜひ参考に、チャンスだと思って前向きにショートステイを担当してみてください。
長期入所では発見できなかった介護士としてのよろこびや、新鮮さを味わえると思います。

まとめ

「ショートステイは楽しい」とアツく語った、私の同僚の介護福祉士の実体験を交えて、ショートステイの楽しさをご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?

介護士としての職歴を重ねる中で、ショートステイの経験は必ずプラスになります。
転職を考えている介護士にとっては「ショートステイを経験した」事を履歴書や職務経歴書に記載することができると、先方の採用担当者には必ずプラス印象(経験豊富等の印象)を与えます。

今回ご紹介した内容が「ショートステイはタイヘン」だと思っている介護士の価値観を、プラスに変えるきっかけとなれば幸いです。

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