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介護士コラム~体験談~

女性ご利用者様に逆指名?喜んでいいのかな?入浴介助体験談

介護士の仕事はタイヘンだけど、喜びもある仕事です。
多くのご利用者様と関わる中で、ご利用者様からの「ありがとう」の言葉に純粋に嬉しくなるのが介護士の性とも言えます。
でも今回の記事は私にとっては喜んでいいのかな?と思うような入浴介助体験談をご紹介します。

お独り暮らしが淋しかったM様

私が以前働いていたデイサービスセンターに、認知症のM様(女性)という方がいらっしゃいました。当時80代半ばだったと思います。

認知症とはいっても、日常会話ができたり、ある程度身のまわりのことがご自分でできていたので、居宅の介護サービスを駆使してお独り暮らしを続けておられました。

デイサービスセンターは週3回のご利用、ご自宅ではお独りという環境もあってか、
デイサービスセンターは喜んで通っておられました。

ある日の入浴介助中のM様との会話

そんなM様、入浴もデイサービスセンターで済まされていきます。

ちょっと話は変わりますが、介護度が軽くて頭がしっかりしている女性のご利用者様は、入浴場面においては男性介護士の介助は避けたい方、女性介護士の介助(同性介助)を希望される方が多いものです。

ところがこのM様は、男性介護士が洗髪洗身介助をすることを好まれるのです。
(お若いころにご主人が他界されて、それからお独り暮らしという影響もあったのでしょう。)

ある日、私がM様の入浴介助を普通にしていたとき、M様が「あなたの腕はキレイね、女の子みたい」
「あなたみたいなキレイな男の子に身体を洗ってもらえると嬉しいわ」「こんなおばあさんの身体洗うより、奥さんと一緒にお風呂に入った方がいいでしょ?」
「胸や股の間をもっと洗ってくれていいのよ」

・・・ほめてくださるのは嬉しいのですが、会話内容がなんだかヘンな方向(?)に行っているような・・・

M様から逆指名をいただく日々?

それでも、私はそんなに意識せずにM様がデイサービスご利用時に入浴介助当番にあたれば、普通にM様の入浴介助をしていました。
上記のようにM様といろんな会話をしながら・・・

そのうちM様「あなた名前なんていうの?」私「○○です」
M様「○○さん、これから毎回、私を洗ってもらうのに呼んでいいかしら?」
私「・・・(少しとまどいながら)いいですよ」

ご指名をいただき嬉しいような、でもなんだかヘンなお店の逆パターンのような気分になっているような・・・?

まとめ

とはいっても、認知症の方が私の名前を覚えてくださり、例えそれがどんな場面であっても私の名前を思い出して頼ってくださるのは介護士としてはやっぱり嬉しいものですね!

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