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介護士コラム~体験談~

師匠はご利用者様?キビシイご指導のおかげ?で上達した食事介助

介護士の仕事はタイヘンだけど、喜びもある仕事です。
多くのご利用者様と関わる中で、ご利用者様からの「ありがとう」の言葉に純粋に嬉しくなるのが介護士の性とも言えます。
でも今回の記事は私にとっては少々キビシイ(?)と思うような食事介助体験談をご紹介します。

食事介助を受ける体験をしたことがあるか?

話の本題に入る前に、食事介助を受ける側、つまり食べさせてもらう側の体験をしたことがありますか?
私は体験を通して自分の力で、自分のペースで好きに食べることができないって何ともせつない思いを感じました。

ご利用者様の中には、頭はしっかりしているけど例えば神経系や進行性のご病気による要介護状態となり、手が自由に動かせなくて食事をご自分で食べることができないご利用者様もいらっしゃいます。

私達は、時にそのようなご利用者様の食事介助において、いかに美味しく召し上がっていただくかということを考えなければなりません。

A様の「ま」の意味は?

以前私が働いていたショートステイに、A様という60才前後の方がご利用されていました。
(介護保険で定められているご病気による、65才前の介護認定を受けていらっしゃいました。)

このA様、頭はしっかりされているものの進行性のご病気で、手足が思うように動かないというご病気を発症しておりました。

このA様、食事介助を担当する介護士には良い意味でハッキリと(?)ご希望をおっしゃられます。

その例え話の1つが、A様の食事の合い間に発する「ま」という言葉なのです。

この「ま」、何を意味してらっしゃるかわかりますか?

A様の発する「ま」というのは「まずい」という意味なのです。
これは味がまずいということではなく、介護士の食事介助のしかたがヘタで「介助のしかたがまずい」ということを意味していたのです。

ハッキリ言ってくださるおかげで、食事介助が上達?

私もA様の食事介助を何度も担当させていただきましたが、最初のうちは「ま」の連続。
A様は「ま」だけでなく、それ以外の事もハッキリ言われる方だったので(怒り口調とかではないのが私には救いでしたが)
「スプーンに乗せる量が多いのよ」「みそ汁を口に入れる量が多いのよ」「味がないものばっかり食べさせないでよ」等々・・・

でも、そのおかげで食事介助を受けるご利用者様の気持ちもわかるようになり、
食事介助の技術的なものも上達したように思いました。

まとめ

A様のようにご希望をハッキリ言ってくださるご利用者様は少数派だと思いますが、
そのおかげで介護技術も上達すると思うと、ありがたいご利用者様のように思えてくるものです。
私の食事介助の師匠はA様だと言っても過言ではないと思います。
このようなキビシイ(?)体験も悪くないものだと感じていただければ幸いです。

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