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就職先としての介護施設

介護士の転職、有料老人ホームへの転職は入居率の良いホームを選ぼう!

介護業界は慢性的な人材不足。介護士が職場を選べるといっても過言ではありません。
介護士が転職しやすい時代になったと言えます。
しかし安易に転職すると「こんなはずではなかった」と後悔、失敗することにもなりかねません。
今回の記事では、転職先として介護付き有料老人ホームに興味、関心のある介護士の方へ
「入居率の良いホームを選ぼう」という内容で、介護付き有料老人ホームへの転職について触れてみたいと思います。

老人ホームの肩書きって?

「老人ホーム」といっても、実際にはいろんな形態(種別)の老人ホームがあります。
介護業界に携わる人なら、特別養護老人ホームと有料老人ホームの違いくらいはおおまかに理解できている方も多いと思います。

でも、介護業界に携わっている人でも、例えば「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」の違いとか、「高齢者専用賃貸住宅」と「サービス付き高齢者住宅」の違いとか、こまかな内容まで理解されている方は少数派になるのではないでしょうか?

今回の記事は、介護付き有料老人ホームへの転職を話題にしますので、各々の老人ホームの詳細は省略します。
ただ転職を考えている介護士に先に申し上げておきたいのは「老人ホームの肩書きを間違えて転職すると、イメージしていた仕事と全く違う仕事内容だった」
ということになりかねないので、注意が必要であるということです。

介護付き有料老人ホームにおける介護士の仕事とは?

介護付き有料老人ホームによっても、その施設の方針によってご利用者様の状態(重度が多い、軽度が多い等)含めて、施設の雰囲気はまちまちです。
当然ながら施設の利用定員数(居室数)もまちまちです。

また法律上、ご利用者数によって介護士や看護師の最低限の人員配置基準数も決まってきます。
介護付き有料老人ホームの運営方針によっては、介護士の配置基準数を最低限に近い人数にしている施設もあれば、反対に配置基準を上回る介護士を採用して運営している施設もあります。

一概に「介護士の多い施設が良くて、介護士の少ない施設は悪い」とは言えません。その点は誤解のないようにお願いします。

ただ共通して言えるのは「介護付き有料老人ホームにおける介護は、その施設の介護士が行う」という点です。
(余談にはなりますが、住宅型有料老人ホームの場合は、例えば外部のホームヘルパーがやってきてご利用者様への介護を提供したりします。)

ご利用者様が軽度であっても重度であっても、介護付き有料老人ホームの介護士は、そのホーム(施設)のご利用者様の介護全般を行います。
加えて言えば、軽度のご利用者様に対して施設内でレクリェーションなどの余暇活動を企画、提供することも介護付き有料老人ホームの介護士の仕事の1つと言えます。

重度で医療依存度の高いご利用者様に対しては、看護師と協力して介護士ができる医療的ケア(塗り薬を塗布したり、内服薬の服薬介助をしたり、人口肛門(ストマ)の袋交換など)をすることも、介護付き有料老人ホームの介護士の仕事と言えます。

入居率(稼働率)の良い施設を選ぼう

転職先として、介護付き有料老人ホームを選ぶ場合はできるだけ入居率(稼働率)の良い施設を選ぶようにしましょう。

「ご利用者様が少ない方が、介護士が多く配置されている気がする」から「介護がラク」という考えは非常に短絡的で悲しい考え方です。

入居率(稼働率)が良い介護付き有料老人ホームは「高い金額を払ってでも入居する価値がある」とご利用者様やご家族様から支持されている施設と言えます。
ご利用者様やご家族様から支持されている施設で働くということは、忙しさもありますが、介護士にとってはやりがいや誇りにつながります。

入居率(稼働率)の低い施設のデメリット

上記とは反対に、入居率(稼働率)が悪い介護付き有料老人ホームへの転職は避けた方がよいかもしれません。

最近の介護付き有料老人ホームは、ひと昔に比べると費用が随分安い施設も増えてきました。
費用が安くても入居率(稼働率)が悪い施設は、施設としては重症かもしれません。

「費用が安くても入居しない」ということは「その施設は人気がない」ということを証明しているようなものです。
そのような施設で働くことに、介護士としてのやりがいや誇りが持てるでしょうか?

場合によっては、ご利用者様の数に対して介護士が理由もなく多くいる施設もあるかと思います。
例えばオープニングスタッフとして集められ、入居者(ご利用者様)が徐々に増えていっている場合は別ですが、慢性的に入居率(稼働率)が悪く、介護士が多い施設は、正社員(正職員)でない場合、ある日突然「人員削減で契約終了」という可能性も否定できません。
働くうえではすごく不安定な要素を含んでいるとも言えます。

まとめ

いかがでしたか?
介護度の軽いご利用者様が多い、その反対に介護度の高いご利用者様が多い等、
その介護付き有料老人ホームにとって、施設の運営方針はまちまちです。
どちらにしても入居率(稼働率)の高い介護付き有料老人ホームを選んで転職する方が、介護士としてのやりがい、誇り、雇用の安定性などにつながります。

今回ご紹介した内容が、転職先として介護付き有料老人ホームを考えている介護士の参考になれば幸いです。

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