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介護士のお仕事

認定介護、介護度を高く出してもらうポイントについて

介護認定を受ける際に、介護度を高く出してもらうことにより、より多くの介護サービスを受けることができます。そのため、いかに介護度を高く出してもらえるかということを、模索している家族も少なくありません。

しかし、介護認定は介護審査員が行う際に、一定基準によりコンピューターでふるい分けをされてしまい、なかなか思い通りに介護度を高くしてもらうことができないのが現状となります。
ここでは、認定介護、介護度を高く出してもらうポイントについて、ご紹介いたします。

認定を受ける際、高齢者1人での対応はしない

高齢者にとって、どんなに認知症がひどくても、他人が介入するとしゃきっとすることがあります。そのため、日ごろは認知症がひどく、日付すらもわからない高齢者が、認定調査員に対してはすっきりとした回答をしてしまうことがあります。

高齢者がはっきりとクリアな答えをした場合には、認定調査員は問題がないまたは軽度と認識し、記載してしまうことがあります。それでは、介護度を高くするどころか、低く出てしまうこともあります。

さらに、一人でできないことも「できます」と、とても前向きな回答をしてしまうことにより、人の手を借りずに生活を行うことができると解釈されてしまうこともあるため、認定を受ける面談の際には、必ず高齢者を一人にしないことがポイントとなります。

家族にとって何が大変かをうまく伝える

介護を行う中で、介護をしている家族が苦労をしていることが多く、その家族の思いを認定調査員に伝えることがポイントとなります。例えば、排泄は自力でできるという高齢者に対し、おむつを使用しておりおむつを汚してしまうことがあるなど、細かく何がどのように大変なのかということを、認定調査員に伝えていきます。

介護の認定では、自分でどこまでできるのか、人の手をどこまで借りなければならないのかということが、認定の基準となります。そのため、高齢者が自分でできる事とできない事、介護者がどこまで介入しているのかということを明確化しておくことで、介護度を高くするポイントとなります。

大変な時の状況を録音または録画しておく

高齢者は、他人に対して自分の嫌な部分は見せないように勤め、問題がないように装います。また、認定調査員も初めて会う高齢者の状態は、その場だけではすべてを見抜くことは難しいのが現状となります。

そこで、認定調査員に現状を理解してもらうため、高齢者の大変な時の状況を録音または録画して起き、認定の際に聞いてもらうこともポイントの一つとなります。例えば、認知症がひどい高齢者の場合には、暴言や暴力があった際などに録音しておくことで、日常的にこのような行動があるということを、認定調査員に理解してもらいます。

そこで、今いる高齢者と日々の高齢者の違いを知ってもらい、認定調査の項目に入れてもらうようにします。結果として、コンピューター上で認定が要介護2と出ていても、日々の生活上問題があると認定調査員が理解した場合には要介護3となることもあります。

ケアマネや施設との連携を密に行う

介護をしている家族にとって、介護はどのような状況であっても大変なことであり、認定調査員には同じに見えてしまうこともあります。そのため、家族の訴えを聞き入れてくれないこともあり、介護認定に反映されないこともあります。

そこで、ケアマネや施設さらには医療の現場との連携を密に図り、高齢者の状態が大変であるということをアピールしていくことも、介護度を高めに出すポイントとなります。
特に、主治医意見書やケアマネージャーの意見などは、認定調査に反映されやすいことが多いため、主治医等に在宅介護の限界等を伝え、より多くの介護サービスを利用したいことを理解してもらうこともポイントとなります。

まとめ

認定介護で、介護度を高くしてもらうポイントとしては、いかに高齢者の実態を認定調査員に理解してもらうかということになります。そのためには、日ごろから医療と介護との密なコミュニケーションを図り、高齢者を在宅介護していくために介護サービスが必要であることを、周囲に理解してもらうことがポイントとなります。

さらに、高齢者が一人で介護認定を受けることは避け、できる限り現状を把握してもらうために、普段の生活の中で大変なことをまとめておくこともポイントになります。
さらに、口頭で伝えることが大変なことや、因果関係を確実化しておくためには、日ごろの高齢者の暴言や暴力など、介護をしていて大変なことに対し、録音や録画をしておくと便利です。
それは、証拠としても残ることでもあり、実際に目で見てもらうことにより、認定調査員をはじめ、主治医やケアマネなども高齢者を理解するきっかけともなります。

介護認定は、高くなれば高くなるほど、介護サービス費用は高くなりますが、一方で介護サービスを利用できることも増えます。そのため、要介護度を高くしたいのであれば、周囲の協力を得て行っていくことがポイントです。

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