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就職先としての介護施設

不規則勤務は本当にツラいのか!?実は介護士は意外と休める環境にある

2025年問題(人口の多い団塊の世代が全員75歳を越える年)という超高齢化社会に向かっている日本。それにともなって介護士の必要性はますます高まるばかりです。介護業界で働く者の1人して、ぜひ多くの方に介護士になってもらいたいと強く思う日々です。

介護士の仕事のイメージはキツイ等どうしても良くないイメージが先行しますが、近年の国策や社会情勢により、職場環境を整え、介護士が心身ともに働きやすい職場が増えてきているのも現実です。
今回の記事では介護士の労働環境が整ってきた理由の1つとして「介護士は、休日が適切に確保されている」という実情に触れてみます。

介護士は「ご利用者様のためにきちんと休む」環境づくり

あたり前の話ですが、介護士の主な仕事は、ご利用者様に介護をすることです。昔から3大介護(3大介助)と呼ばれる、入浴介助、排泄介助、食事介助を主に、ご利用者様の生活全般を支える仕事です。

そのようにご利用者様に直接関わる介護士が、例えば疲労が蓄積している状態で勤務したり、気持ちの面でリフレッシュできていない状態で仕事(介護)をしたらどうなるでしょう?

いちばんの心配は「介護事故」発生の危険性が潜むという点です。

介護士がきちんと休めず、疲労を蓄積した状態でご利用者様の介護をしたときに、例えばご利用者様の移乗介助の際に介護士が誤ってご利用者様をベッドや車いすから落としてしまったとしたらどうなるでしょう?

ご利用者様に何らかのケガを負わせてしまうのはもちろんですが、連絡を受けたご家族様の心境は決して良いものではありません。
また関わった介護士も罪悪感にかられてしまうという、介護事故は誰にとっても良いことは1つもないのです。

介護事故を未然に防ぐ方法(対策)は様々ですが、その重要な要素の1つは「介護士が仕事に集中できているか」反対に言えば「介護士がきちんと休めている状態で、次の出勤日を迎えることができているか」ということになります。

ボランティア精神よりも、時間で区切るチームケア

入所施設における介護士の勤務時間は、施設ごとに多少の違いはあれども、早番、日勤、遅番、夜勤の4パターンを軸として勤務時間、勤務シフトが組まれていることが多いと思います。

「不規則勤務でタイヘン」というイメージになりがちな、入所施設の介護士の勤務ですが、介護士の労働環境を整える点、労務管理の適正化の点から「不規則勤務であっても、定時になったら勤務終了」という施設が増えてきています。

30~40年前の介護施設は、ボランティア精神が求められ、時間の区切りなく働く風潮もありました。
しかし、現在は介護業界全体が慢性的な人材不足、それに対して厚生労働省を中心として介護士定着のための施策を打ち出してきています。
そのような時代背景の中、ご利用者様の緊急時以外は、不規則勤務故に介護士が体調を整えることも含め「勤務終了時間が来たら帰る」「次の勤務者に引き継ぐ」ということを原則にしている入所施設が増えてきました。介護士をとりまく労働環境は確実に整ってきていると言えます。

希望休をうまく使えば、時間の活用も有効である

入所施設の介護士は、土日祝関係無くシフトで働いています。ゴールデンウィークも年末年始も関係無しです。
当然ながらご利用者様の介護や生活を支えるうえではしかたがないことではあります。

しかし前述のとおり「休日そのものがないわけではない」「休むことができないわけではない」のです。
平日とのコンビネーションで、1か月あたり8日~10日くらいは休日が割り当てられている施設が多いと思います。

話は戻りますが、ゴールデンウィーク、年末年始という世間一般が休みのときに休みたいという方もいるかと思います。
でも価値観を変えてみると「世間一般が休みのときは、どこへ出かけても混雑している」「役所や銀行などの用事が済ませにくい」という見方もできます。

その点、入所施設の介護士は平日に休むことが可能です。世代にもよりますが、観光地に出かけるのにも平日空いているときに出かけることが可能です。また役所や銀行の用事なども窓口が開いているときに済ませることが容易です。

シフト作成の前段階で、介護士に希望休を1か月あたり2日~3日聞いてからシフトを作成する入所施設がほとんどです。
希望休をうまくつなげることで、例えば夜勤明けの翌日に2連休を希望すれば、有給休暇を使わなくても3連休のような行動計画が可能です。

このように希望休をうまく利用すれば、時間の活用もかなり有効活用できるのです。
そのように考えると介護士は不規則勤務で土日祝必ず休めるわけではないけれど、週休2日ペースで休めて、うまく休めば時間の有効活用が可能であることがご理解いただけると思います。

まとめ

入所施設で働くと「土日祝休めない」「世間一般が休みのときに休めない」という先入観から「介護士は休みがうまく取れない」というイメージにもなりがちです。しかし、実は勤務日は終業時間になれば退勤でき、平日休みがあることで世間一般が休みのときにはできない事を済ませる、混雑を避けた行動計画が可能であるという見方ができます。

介護士は休めないというイメージがなくなり、むしろ考え方によっては残業せずに帰宅でき、休日はそれなりに確保されている、労働環境は整ってきた業界だといえるのです。
今回ご紹介した内容が、介護士に興味・関心があり、これから介護士を志す方の参考になれば幸いです。

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