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持っていると有利な介護系資格

デイサービスやショートステイの介護福祉士は「生活相談員」を目指そう

今の介護業界、ある程度経験年数を積み重ねたら介護福祉士を取得してあたり前という風潮になってきました。

介護業界でさらにレベルの高い仕事、幅の広い仕事をしていくためには、プラスαとして持っていると良い資格や経験があります。
今回は、デイサービスやショートステイで働いている介護福祉士の方へ、チャンスがあれば生活相談員として働くことのメリットについてご紹介します。

介護福祉士には生活相談員になれるチャンスがある

今回の記事で初めにお伝えしておきたいことがあります。
今回の記事のスタンスは、介護福祉士がデイサービスセンターとショートステイの「生活相談員」になる場合のメリットや、なぜ生活相談員になることをおススメするのかについて焦点をしぼります。

介護保険事業全般においての「生活相談員」としてしまうと、定義が広くなりすぎてしまうので、今回はデイサービスセンターとショートステイの2事業にしぼらせていただきます。

「生活相談員」と聞くと、介護士の多くは「社会福祉士か社会福祉主事の資格が無いとできない職種」とイメージしていると思います。

しかし、デイサービスセンターやショートステイにおいては介護福祉士でも「生活相談員」になることが可能です。
厳密に言えば、その事業を管轄する各都道府県や政令指定都市が示している「生活相談員の資格要件基準(またはこれに類する文書)」に介護福祉士が該当していれば・・・という条件が付きますが、多くの都道府県や政令指定都市では介護福祉士をデイサービスセンターやショートステイの生活相談員要件を満たす資格(場合によっては、介護福祉士+一定の現場経験が求められる)になっています。

余談ですが、管轄の都道府県や政令指定都市によって、生活相談員としての配置登録(届け)が書類上必要な場合もありますし、行政への届けは必要無く、事業所で生活相談員として配置されていることが証明できれば良い(辞令や雇用契約書等)場合もあります。

チャンスを狙って、上司に希望申告をしておく

介護福祉士のみで、生活相談員として働きたい場合は、予め上司にあたる方に「チャンスがあれば生活相談員として働きたい」と希望を伝えておくことをおススメします。

話は少しそれますが、デイサービスセンターはご利用者様へのサービス提供時間には生活相談員が1名以上配置されていることが基本になります。
生活相談員が1人だと、その方が全く休めない状況になったり、週6日以上営業しているデイサービスセンターにおいては生活相談員の週休2日を確保するためには、必然的に2名以上(常勤・非常勤は問わないとしても)の生活相談員の配置をしておかないと、運営基準違反になってしまいます。

話を戻しますと、介護業界は現状、離職率が高い業界ではあるのですが、ウラ返せば介護福祉士には様々なチャンスがあると言えます。
介護福祉士という資格のみで、生活相談員という「相談援助業務」に携わることができるのは、介護業界で仕事の幅を広げ、将来ステップアップしていくためのチャンスと言えるのです。

もしも、働いているデイサービスセンターやショートステイで生活相談員の欠員が発生した場合に備えて「ステップアップのために生活相談員になりたいんです」という希望を、予め伝えておくことをおすすめします。

生活相談員をするメリット①ケアマネ―ジャー合格への近道

デイサービスセンターやショートステイで、生活相談員として配置され、実際に生活相談員業務を行った場合、最大のメリットは「ケアマネ―ジャー合格への近道」になるという点です。

これは、生活相談員という仕事の特性上、ご利用者様を担当する居宅ケアマネ―ジャーとの電話や書類のやり取りが増えるので、ナマの居宅ケアマネ―ジャーの仕事に触れることができます。テキストだけでの勉強以上に現任ケアマネ―ジャーとのナマのやり取りは、ケアマネ―ジャー試験勉強の内容が「こういうことだったんだ」と実感をもって理解することができます。

生活相談員をするメリット②介護報酬請求業務(レセプト)事務も身につく

デイサービスセンターやショートステイの生活相談員は、場合によっては介護報酬請求業務(レセプト)事務に関わる可能性があります。
レセプト業務の全てをこなすということではありませんが、ご利用者様がデイサービスセンターやショートステイで介護保険上、どれだけの単位を利用したかまでを計算することを、多くの生活相談員は行っています。

介護福祉士には、数字という響きに嫌悪感を示す方が多いですが、この「レセプト業務に関わった」という実績は、介護業界の管理職を目指す方にとっては、職務経歴書上に記載して先方にプラス印象を与えるとても有効な経験値になるのです。

経験を組み合わせれば、管理職も夢ではない

上記にご紹介したメリット①②の両方の経験値を活かせば、将来転職を考えた場合に、職種としての選択肢も広がりますし、管理職を目指す方にとっても有益な経験となることはまちがいありません。

まとめ

いかがでしたか?
デイサービスセンターやショートステイで働いている介護福祉士の方は、チャンスがあれば生活相談員に配置されることをおススメします。仕事の幅を広げキャリアアップにもつながり、管理職を目指す方にもメリットがあります。

今回ご紹介した内容が、介護士としてスキルアップしていきたい方のお役に立てれば幸いです。

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