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介護士のお仕事

グループホームと認知症が多い特養、就職するならどっちがお勧め?

認知症高齢者のケアを行うため、介護士として認知症高齢者が多い施設に就職したい、そう考えている方もいます。
しかし、認知症高齢者が多い施設とはどこなのか、グループホームなのかそれとも特養なのか、不明確な部分があります。

グループホームは、認知症高齢者が入所できる施設ではありますが、特養でも認知症高齢者が増加しており、認知症高齢者に対するケアも行うことができます。
このように、どちらの施設に就職することが良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、グループホームと認知症が多い特養、就職するならどっちがお勧めなのかご紹介いたします。

活動的な認知症はグループホーム

グループホームに入所できる高齢者は、認知症を患っており認知症の診断名がついていることが条件となります。
さらに、要介護2~3程度の方が多く、比較的自分のことは自分で行うことができます。

そのため、グループホーム内では、できるところは自分で行ってもらい、できないところを支援していくことが介護士としての仕事の一つです。
さらに、グループホームでは、食事などの準備も高齢者が行い、介護士とともにグループホームで生活をしていくと言うことに重点を置いています。

特に、認知症高齢者同士でのコミュニケーションなどにおいては、難しいこともありトラブルがおきやすい環境となります。
そのため、トラブルなどを回避しながら、認知症高齢者が安全で安心して生活を送ることができるよう、心身ともにサポートしていくことが介護士の役割となります。

また、グループホームにおいては、自分で自分のことができなくなったまたは寝たきり等になった場合には、入所継続困難となり違う施設へ移動しなくてはなりません。
そのため、あくまでもグループホームでは活動的な認知症の方が、居住している場所ということになります。

寝たきりの認知症は特養

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認知症は、進行すると徐々に自分のことができなくなり、最終的には寝たきりとなってしまうこともあります。
高齢者の場合、寝たきりとなってしまったら、筋力等の低下に伴い、廃用性症候群などを引き起こし最悪の事態となることも少なくありません。

そこで、そのような高齢者に対して、特養などの施設では、残存機能の維持・増進を図るリハビリを日々の生活で行っていくことになります。

このように、特養に入所している認知症高齢者は、話すことだけではなく自らのこと自体もできなくなっており、寝たきりの場合が多いです。
中には、歩くことや話すこともできる認知症の方もいますが、介護者が言っていることを理解できないまたは半分も理解していない状態であることも多く、認知症で言えば重度の状態となります。

そのため、特養で認知症高齢者のケアを行うということは、重度の認知症または身体能力の高齢者に対してのケアを行うということになります。

例えば、ご飯を食べると言うこと自体を忘れてしまっており、口にものをいれ咀嚼することすらもできない状態であり、その認知症高齢者が食べることを思い出してもらえるようアプローチをしていくこともあります。

認知症高齢者に対しどのようなアプローチをしたいのか

認知症の高齢者に対して、どのようなアプローチをしていきたいのかということによって、グループホームか特養か選択する方法も一つとなります。

軽度認知症で、今の状態を維持し、認知症が進行しないようアプローチをしていきたいのであれば、グループホームに就職することをお勧めします。
逆に、最期が近い状態の中で、最期まで生きている意味や、生きていて良かったと思えるようなアプローチをしたいのであれば、特養への就職をお勧めします。

認知症高齢者と一言で言っても、軽度から重度とさまざまであり、アプローチ方法も認知症の状態によってまったく異なってきます。
そのため、グループホームのように、一人ひとりの高齢者に対し、手厚くゆっくりと支援していくことで、認知症の進行を緩めていくアプローチ方法も介護の一つとなります。

逆に、認知症が重度となり、周囲のことがまったくまたは半分以上はわからない状態となっている中で、今できることや少しでも笑顔になれるためのアプローチを行うことも、介護士の支援の一つとなります。

そのため、認知症高齢者に対し、どのようなアプローチをしたいのかということにより、就職先を選ぶポイントが変わってきます。

まとめ

認知所高齢者が多く存在している、グループホームと特養では、同じ認知症に対するケアであってもケアのアプローチ方法が異なります。

また、認知症の状態も異なるため、軽度認知症の高齢者に対し、今以上認知症が進行しないよう日々の生活の中でアプローチをしていくグループホームが良いのか、認知症高齢者の最期を穏やかに生活することができるよう支援していくことがしたいのかということになります。

そのため、どちらがお勧めと言うことよりも、どのような介護をしたいのかということにより、就職先は変わってきます。

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