介護士のお仕事

介護職のステップアップはどんなものがあるか

介護職は、無資格・未経験でも始めることができる職種ですが、やるからにはステップアップしていきたいものですよね。
介護職の資格としてのステップアップはそう難しいものではありませんが、受験するために一定の経験が必要ですので、誰でも今すぐ取得できるものではありません。

役職としてのステップアップも、必要な資格などの条件から見れば難しいものではありませんが、やはり昇進としての難しさはあります。
どちらにしても、簡単お手軽というものではありませんが、仕事の幅が広がる・昇給にもつながるなど、良い事ばかりです。

では具体的に、どのようなステップアップがあるのか、それを目指すにはどうしたらよいのか、合わせてご紹介します。

介護福祉士の受験資格は、専門学校や養成施設を卒業するか、介護職従事期間3年(従事日数540日)以上の経験が必要で、これと併せて実務者研修を修了している必要があります。

無資格未経験、又は経験の浅い介護職が介護福祉士を目指す場合、最も現実的なルートは、実際に介護職として3年働き、その間に実務者研修を修了し、介護福祉士に合格するルートです。
理想を言えば、実際に従事する前に介護職員初任者研修を取得しておくと良いです。

介護職員初任者研修とは介護の基本知識と技術を学ぶもので、受験資格がなく誰でも受講でき、筆記試験も難しくありません。合格率100％と言われているほどです。

このような簡単な資格であっても、無資格とは待遇も違いますし、職場選びの幅も広がります。また、全く理解が無い場合と比べると、介護への理解度が上がり、仕事を覚えるのも資格のための学習も、効率が高くなりますので、介護職員初任者研修はおススメです。

介護福祉士を受験するのに必要な3年の従事期間を満たすうちに、介護の理解を深め、実務者研修を終わらせましょう。

介護歴3年というのは、自分の介護にある程度の自信を持てるようになる頃ではないでしょうか。それなのに介護福祉士資格を持っていないのは非常に勿体ないです。

介護福祉士でないという事は、どんなにベテランだろうとヤリ手だろうと「自称」の範囲なのです。介護福祉士は国家資格ですので、介護福祉士に合格すれば「国から目認められた介護士」という事になります。また、資格手当など給与に直接関わりますし、昇給・昇進のチャンスもあるかもしれません。

実務者研修を受講し、介護福祉士を受験することをお勧めします。

ケアマネージャー(正式名称：介護支援専門員)は、ケアプランの作成など、介護に関することについてコーディネートをすることができる資格で、実務経験5年以上の介護福祉士、又は相談員が受験できる資格です。

国家資格ではありませんが、介護福祉士より難しく必要実務期間も介護福祉士より長いので、ここでは介護資格の最高峰として紹介します。

資格の取得は、まず介護支援専門員実務研修受講試験を受験し合格する必要がありますが、ケアマネになるには更に実務研修を受講し、レポートを提出して合格しなければなりません。

時間もかかる面倒な資格ではありますが、これを取得すれば、肉体労働ともいえる介護職で体力の限界が来た時にも、これまでの経験を活かしてケアマネとして働くこともできます。

将来ケアマネになりたい方は、資格勉強の他に、介護保険法による多様なサービス形態を学んでおくと良いでしょう。

一介の介護職からユニットリーダーやフロアリーダー、主任、相談員やサービス提供責任者、果ては施設長などの管理者までの昇進が夢ではないのが、介護職の魅力の一つでもあります。

程度の差はあれ、どれも介護への理解と管理能力が求められるものです。中には特に資格を求められない役職もありますが、昇進するにはそれなりの能力が求められます。

それらを示すために、資格の取得は有用な手段でもありますので、ステップアップをするにはやはり資格を取得するのが良いでしょう。

介護スタッフとしてのステップアップにしても何らかの役職を目指すにしても、資格の取得は非常に有用です。目指すポストに資格が必要なくても、自分の経歴を飾り、能力を示すためにも使えるのです。

介護職の資格はいくつか存在しますが、基礎となる資格は介護職員初任者研修と実務者研修があり、国家資格はそのあとに取得できる介護福祉士だけです。
介護支援専門員(ケアマネージャー)は国家資格ではありませんが、介護福祉士の上位ともいえる位置づけにあります。

ステップアップとして何を目指すにしても、自分の実務期間に合った資格は取得しておくと目標に近づきやすいですし、未来の選択肢も広がりますのでステップアップをするには資格の取得は必須であるとして考えると良いでしょう。