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食事介助はここが大切。上手に食べてもらう方法と、ムセない食事介助のコツ

人にとって食事を食べるということは、生きていくうえでとても大切なことです。しかし、高齢になると嚥下困難になることが多く、食事や唾液などにより誤嚥性肺炎を起こし亡くなる高齢者は少なくありません。そこで、高齢者がムセ食事を食べるための介助方法のコツについてお伝えします。

身体能力、食事摂取状況を確認することが大切です。

始めに、食事を摂取することが可能か等食事をしている状況を確認することから始まります。どのような食事形態の物を摂取しているのか、また自力で食べられるのか、座っていることが出来るのか等の身体能力を確認し、そこからアセスメントを行います。
現在の食事状況および身体能力を把握した上で、どのような介助が必要なのかということを検討していくことで高齢者にとって安全な食事を提供することが出来ます。
 

座って食べることも出来ない場合、姿勢に注意が必要です。


座って食事を摂取できれば、座っているときの姿勢を前屈にするということに気をつければ、特に姿勢に関して問題はないが、90度に座っていられない高齢者の場合は特に姿勢に気をつけることが必要となります。

リクライニングチェアーやベッド上での食事の場合、45度の姿勢に保ち麻痺側を上にして摂取を促します。麻痺側が下だと嚥下機能がうまく働かず、誤嚥性肺炎を起こすリスクが高くなるので必ず麻痺側を上にし、また首は前屈にして介助を行うことが必要不可欠となります。

嚥下状況は日々変わって行くので、適宜評価が必要です。

一度嚥下の評価を行っても、身体能力の低下は進行していきます。そのため、食事摂取状況を日々観察していく中で、ムセがひどくなることや食事量の低下、また飲み込み辛さなどを注意していくことが必要です。

嚥下機能が低下した場合には、速やかに再評価を行い無理して今の形態の食事を提供しないようにすることが大切です。また、食事を摂取していく中で、常食でも食べられるものがあることもあります。そのため、食事形態および本人の食べる意思を確認し、周囲との連携のもので高齢者が食べたいもの食べたい形の食事を提供できるよう、評価していくことも大切なことになります。

まとめ

このように高齢者の食事介助において必要なことは、誤嚥性肺炎を起こさないこととなります。しかし、食事は高齢者にとって楽しみの時間でもあるため、楽しい食事時間を提供できるよう、食べられるものと食べられないものをきちんと評価し提供していくことで、上手に食事を食べていただくことが出来ます。

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