介護士のお仕事
安楽な姿勢って何?快適に寝てもらう為の工夫、ポイント
- 2015.11.11 @ 新着
- 介護士のお仕事
高齢になると、体重の減少また栄養不足により床ずれができやすくなったり、身体不自由になることにより自分で身体を動かすことができにくくなります。そこで。今回は安楽な姿勢および快適に寝てもらうための工夫・ポイントについてお伝えいたします。
個人個人の身体状況・栄養状態を知ることが大切です。
身体状況といっても様々で、麻痺があるのかまたどの程度自分で動くことができるのかという事をモニタリングすることが大切です。モニタリングを行い個人個人のアセスメントを行う中で、床ずれのできやすい部分や自分で動ける範囲を知り、少しでも快適な姿勢で寝てもらえるよう援助をします。
身体状況で確認するのは、麻痺の有無や自分でどこまで動かせるかという事ですが、栄養状態を知るという事は、血液検査の状態把握も必要になります。また、食事状況などの各にも行い必要摂取カロリーがどの程度摂れていて、どの程度足りなくどのようにすることで血液の循環状況も確認していくことが大切となります。
身体状況を把握したら、寝床でも枕の置き方を工夫することが必要です。
枕一つで安楽な姿勢がとれ、快適な睡眠を送ることができます。例えば、仰向けで寝ると麻痺側は下になりやすくまた、麻痺しているため下になっていることを気が付かないことが多いです。そのため、麻痺側に枕やバスタオルなどを入れることで安楽な姿勢をとることができます。また、足のむくみがある場合には足の下に枕やバスタオルを入れてあげることも、血液の循環不全を改善し快適になります。
床ずれが起きやすい方の場合、多くは同じ向きで寝てしまうため2~3時間おきに枕の位置を変え床ずれが起きないように工夫を行う事も快適な睡眠を提供するためには必要なこととなります。
高齢になると、体温調整が自分でできなくなります。
若い人は暑いと脱ぎ、寒いと着るという事をごく当たり前に行うことができますが、高齢になると寒暖差がわからなく、自分での体温調整を行うことが難しくなります。そのため、その日の気候や室温に合わせ掛けるものの調整をすることも必要となります。
高齢者が寒いというのでたくさんのものを掛けるのではなく、足まですっぽり布団をかけ隙間をなくすことや、暑いというのであれば氷枕を使うなど工夫を行うことで快適な睡眠の提供を行うことができます。特に湯たんぽや電気毛布などは低温やけどの危険もあるため、使用する際には注意が必要となります。
まとめ
高齢者に安楽な姿勢で快適な睡眠を提供する際には、介護者が細心の注意をはらい提供することが求められます。そのためにも、高齢者の全身状況をしっかりアセスメント行いその人に合った工夫をしていくことが必要不可欠となります。
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