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介護士のお仕事

介護士が持つべき倫理観とは?介護福祉士会倫理綱領の1について

近代の介護士は単なる介護技術屋ではいけません。介護技術以前に学ぶべき価値観があります。今回は日本介護福祉士会倫理綱領の1を引用し、介護士が持つべき倫理観について触れてみたいと思います。

日本介護福祉士会に定められている

介護福祉士倫理綱領は、日本介護福祉士会に定められています。

この倫理綱領の内容は、近代の介護福祉士に求められている価値観が記載されており、国家資格である介護福祉士が守るべきことであるのはもちろんですが、介護福祉士をまだ取得していない、介護士(介護職)の方もぜひ知っていただきたい内容です。

利用者本位、自立支援

介護士
下記、介護福祉士倫理綱領1を引用いたします。

介護福祉士はすべての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住民が心豊かな暮らしと老後が送れるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していきます。

“介護福祉士”は、ヘルパー2級や介護職員初任者研修などを取得している方も、そのままご自分に置きかえて読んでください。

技術、知識優先ではない事に注目

介護福祉士倫理綱領1に、介護技術や介護知識といった文言が入ってないことにお気づきになりましたか?

今から40~50年前、介護に重視されていたことは介助のはやさや手際良さだったかもしれません。

しかし、近代の介護士に最初に求められる姿勢は、この介護福祉士倫理綱領1に記載されているとおり“基本的人権を擁護”“利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重”といった、ご利用者様に対する見方、価値観が重要視されているのです。

また“すべての人々の基本的人権”と記載されています。

これは、例え認知症のご利用者様であって自己決定が難しそうな方との関わりにおいても、介護士は可能な限り認知症のご利用者様が自己決定できるように支援することが大切であるということを意味しているといってもいいでしょう。

まずはご利用者様を大切にする気持ちが求められている

介護技術が優れていることや介護知識が豊富であることは、決して悪いことではありません。しかし、介護技術や介護知識の土台には、ご利用者様を大切にするという気持ちがなければいけません。

基本的人権の擁護、利用者本位、自立に向けた介護福祉サービス・・・
キレイ事のように聞こえるかもしれませんが、介護士(介護職)として働く者はこの部分が根底にないと、例えば、働く自分自身が気づかない間に高齢者虐待をしてしまっていた・・・なんてことにもなりかねません。

それ位、介護福祉士倫理綱領1に記載されている基本的人権の擁護、利用者本位、自己決定を最大限尊重、自立に向けた介護福祉といった考え方を持つことが大切であり、近代の介護士(介護職)に求められているということです。

いかがでしたか?介護福祉士倫理綱領1を引用して、介護士(介護職)が持つべき倫理観をご紹介しました。
決してキレイ事だと思わずに、ご利用者様と関わる上での土台として認識していただけると幸いです。

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