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介護士のお仕事

おむつ交換で尿漏れが無くなる当て方

介護士の仕事をしている人は、一度くらいは「オムツ交換」の業務を行った事はあると思います。簡単そうに見えて、意外に奥が深いのがオムツ交換です。
これがしっかり出来ないと、利用者が失禁等をした際に洋服まで汚れてしまう事があります。

今回は、そんなオムツ交換で、尿漏れが無くなる当て方について紹介していきます。

オムツ交換は介護士にとっての戦いである

介護の仕事の中でも「3大介護」と言われているオムツ交換ですが、新人の頃は苦労した人も多いことでしょう。
利用者が多い施設等では、「オムツ交換から始まりオムツ交換で終わる」なんて事も言われるくらい大変な業務です。

何十人と交換が必要な人がいるわけですから、時間との戦いになります。
素早く行う事、そして丁寧さが必要となりますので、職場の先輩から何度も教えてもらい、少しずつ習得していくわけです。

しかし、学んでいく中でも非常に細かいバランスが必要で、先にスピードばかり重視して覚えようとしてしまうと、しっかり履かせる事が出来ていなかったり、パットをしっかりあてられていない為に尿漏れしてしまい、着ている着衣をすべて交換しなければならなくなり、結局時間がかかってしまうなんて事も経験した事があるのではないでしょうか?

逆に丁寧さを求めすぎると、時間がかかりすぎて先輩から怒られたりする事もあるかもしれません。

それでもまずは丁寧にしっかり覚える事が大事

素早く丁寧に行う為には、やはり最初は「丁寧」の方を選択しましょう。
まずはしっかりとオムツ交換という業務を覚える事です。しっかりと覚え、その業務を繰り返していけば、しっかりとスピードもついてくるでしょう。

また、経験者になっても、オムツ交換後に尿漏れしてしまう事はあります。
利用者の状況にもよりますが、うまく出来たつもりでも、マットレスまで汚れてしまうような時もあります。

そのような状況にならないように、職員は日々経験や研修を行いながら業務にあたっています。
なるべく尿漏れをしない当て方のポイントはあるのでしょうか?

オムツのサイズ

利用者のオムツのサイズは、本当に正しいサイズなのかをもう一度調べてみましょう。
オムツは家族が買いに行っていたりすると、昔からずっと使っているサイズを購入していたりします。

高齢者は1ヶ月体調が悪くて入院したり、動かなかったりするだけで、体重が一気に減少してしまう事があります。
体重が減ると当然痩せてしまいます。痩せるとお腹まわりや太ももなどもへこんだり、小さくなってしまいます。

そんな状況で今までのサイズを履いていれば、当然ぶかぶかになるので、陰部から太ももの付け根にかけて空間が出来てしまいます。そうすればそこから尿漏れが発生してしまうのです。
しっかり当てる為にはまず最初にサイズが合っているかの確認から行いましょう。

パットを利用する

おむつをしっかり当てても、尿漏れしてしまうケースもあるでしょう。
何故、漏れてしまうのでしょうか?

原因は「尿量」です。しっかり当ててあるにも関わらず、尿漏れをしてしまうのは、「尿量が吸収量を超えている」状況になっているのでしょう。
それを防ぐためには、オムツの中にパットを使用して対応しましょう。

パットにも色々な種類やサイズがありますので、利用者の尿量や回数に適したパットを調べて、その人に合うパットの使用をお勧めします。

男性の場合であれば、陰部にしっかり巻いて対応できるようなパットもありますし、女性であればパットに粘着テープがついていて、オムツとパットの位置がずれないように対応できる物もあります。

また、パットを使用すれば、失禁してもパットだけを交換すればいいので非常に楽ですし、オムツよりも単価が安いので、経済的に助かるのではないでしょうか。

オムツとリハビリパンツを使い分ける

おむつをしっかり当てたとしても、立ったり座ったりする動作から、どうしても隙間が生まれてしまうことがあります。
隙間が出来れば当然、尿漏れの危険性に繋がってしまいます。

対処法としては立ち上がる・座る動作の際に、テープや当てる状況の確認をし、しっかり当て直せば問題ないでしょうが、その度にいちいち確認するのは非常に手間になります。

もしオムツを履いている利用者が寝たきりなどでなく、日中はフロアなどで活動できるのであれば、オムツではなくリハビリパンツで過ごしてもらうのも一つの方法です。

リハビリパンツは、オムツのようにテープで止めるタイプではなく、普通のパンツのように履くタイプになります。
サイズさえしっかり合っていれば、尿漏れする可能性はオムツより少なくなるでしょう。

まとめ

今回は、尿漏れしないように当てる方法についていくつかご紹介しました。

大事なのは、その利用者の状態や体格に合わせて利用する事が一番です。
また、オムツだけでなく、パットを利用するのも効率的と言えるでしょう。

尿漏れは、仕事の流れがストップしてしまうくらい時間がかかってしまいます。利用者も衣類まで汚染されれば気持ち悪い事でしょう。
素早く・丁寧に行う事、そして利用者に不快な思いをさせないよう、しっかり対応する事が大切です。

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