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介護士のお仕事

介護施設で働く介護士の人数はどれぐらいなのか?

「介護士が不足している」という言葉をよく耳にしますが、実際介護施設で働く介護士の人数はどれくらいなのか、またどのくらい大変な業務なのかということを、知らずにいる方も多いです。介護士が不足しており、介護士一人一人の業務や負荷が大きいのは現実です。そのような中、日々の介護業務は遂行されており、高齢者を支えている現状があります。
ここでは、介護施設で働く介護士の人数はどれぐらいなのか、ご紹介いたします。

利用者100名規模の施設では介護士30名程度

介護施設と言っても様々であり、特に一般的に知られているのは、老健や特養となります。老健や特養では、利用者数100名規模となっているところが多く、そこで働く介護士は焼く30名程度となります。

振り分けとしては、主として一般棟と認知棟に分かれていることが多く、日勤者が一般棟に4名認知棟に2名、さらに早番や遅番などモーニングケア・イブニングケアを行う介護士がいます。また、24時間の介護体制となっているため、夜勤の介護士が一般棟・認知棟にそれぞれ2名ずつとなり、主として居室で働く介護士は約10名となります。

その他、入浴を担当する介護士や食事を担当する介護士など、ケア専門としての介護士等も常駐している施設もあり、多いところで一日15名程度の介護士が働いています。さらに、夜勤明けの介護士や休みの介護士なども含め総勢30名程度の介護士が、老健や特養などの100名規模の介護施設に働いていることになります。

デイサービスなどの小規模では介護士が5名以下

デイサービスの中でも、小規模のデイサービス(一日受け入れ利用者数15名以下)の場合には、施設に働く介護士は5名以下ということもあります。中でも、正社員は1~2名でその他の介護士はパートということもあり、正社員の介護士の負担は大きいのが現実となります。

デイサービスでは、利用者がデイサービスを利用する時間+送迎+利用者が帰宅した後の施設内の片付けなどがあります。また、利用者の送迎はすべての介護士が行くわけではなく、利用者数15名以下の場合には介護士2人または3人で各自送迎に行くことが多いです。

さらに、デイサービス内ではフロアで利用者の対応をする介護士と、利用者の入浴を介助する介護士等、それぞれが分かれて利用者対応を行っていきます。一日15名定員と言っても、15名が必ずデイサービスを利用するわけではないため、一日10名以下の利用者ということもあります。そのため、介護士5名と言っても、一概に利用者数に対し少ないということもなく、日によって忙しさにもムラがあることも特徴となります。

小規模多機能型の介護士数は20名程度

高齢化社会に伴い、小規模多機能型施設が増加しています。小規模多機能型とは、デイサービスとショートステイ、訪問介護や訪問看護、ケアマネージャーなど、在宅で必要な介護がすべて一か所に備わっている施設となります。
そのため、認知症などで他者とのコミュニケーションが難しい高齢者や、突発的にショートステイを利用したい家族などにとって、とても有効な施設となります。

このような、小規模多機能型施設の介護士は、デイサービス・ショートステイ・訪問介護等様々な仕事を行っていることもあり、その日により行う仕事も違います。そのため、小規模多機能の介護士の人数は、一日各デイサービスやショートステイ・訪問介護に最低3~5名以上の配置が必要となります。

さらに、休みの介護士や夜勤明けの介護士などを含めると、総勢20~30名程度の介護士が働いていることになります。常に施設内で稼働している介護士は15名程度でも、潜在的に働いている介護士もいるため、勤務している介護士数としては、老健や特養と同じように多いのが特徴となります。

まとめ

介護施設で働く介護士は、最少人数でも100名規模の施設では30名となり、たくさんの介護士が存在しています。それでも、一人一人の高齢者の容態や状態によっては、介護士が不足しているのも現状となります。充足した介護職員数で言えば、あと1.5倍くらいの介護士が必要となりますが、最低人数で回している施設が多いのが現状となります。

さらに、小規模のデイサービスなどでは、法廷で決められている最低人数の介護士で働いていることが多いです。さらに、そのような小規模の施設においては、正社員の介護士は少なく、ほとんどがパート職員となっています。そのため、正社員にかかる負担は多く、パートも正社員同様に働かなければなりません。また、介護が必要な高齢者が増える一方で、介護予防にも力を入れていかなければならなく、施設に働く介護士は、介護だけではなく介護予防としての働きも担っていることもあります。介護施設で働く介護士は、介護士一人に対し高齢者10名程度となっていることが多く、夜勤などでは介護士一人で高齢者を30名以上見なければならないこともあります。

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