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介護士のお仕事

介護士が大切にしたいキーワード1。ご利用者様の「個人の尊厳」

現代の介護士に求められている姿は、単なる「お世話屋」「技術屋」ではありません。
例えば、おむつ交換が単純に速いとか入浴介助が単純に速いというだけではダメだということです。
では現代の介護士には何が求められているのでしょう?そのキーワードの1つめをご紹介します。

 

ご利用者様の「個人の尊厳」

現代の介護士にとって、最重要キーワードと言えるのがご利用者様の「個人の尊厳」と言えるのではないでしょうか。
良き先輩(介護福祉士の実習指導者など)の指導は、まずこの言葉から教えていくといっても過言ではありません。

技術を求めすぎると、ご利用者様が“モノ”扱いになる恐れが・・・

30~50年前の介護の世界で介護士に求められていたのは限られた職員数で現場をまわす技術や速さでありました。
例えばおむつ交換が限られた時間で何人できるとか、入浴を限られた時間で何人入れることができるかとかが美徳とされていた世界でした。

しかしご利用者様を集団化させて介護の技術や速さだけを追求する弊害(例えば認知症の進行がはやくなる、大きな病気の発見が遅れる、身体能力の衰えがはやくなる等)が認識されるようになってきて、なおかつご利用者様が“ヒト”として適切に生活できておらず“モノ”のように扱われながら、人生のラストステージを送っていく・・・
そんなことが疑問視される時代へと変化していきました。

介護保険法第1条に記載されている「尊厳」

現代の介護の世界において、介護保険法を無視することは絶対できません。
その介護保険法の第1条に次のようなことが書かれています。

「要介護状態となり・・・(途中省略)・・・これらの者が尊厳を保持し・・・」(原文より引用)

つまり介護保険法という法律にも「尊厳」という言葉が明記されているのです。
介護士にとってご利用者様の「個人の尊厳」は法律にも明記されて求められている大切なキーワードなのです。

技術よりもご利用者様を思いやる気持ちを優先させる

言いかえれば、単なる介護技術や速さの追及が介護士の仕事ではないということです。
それ以前に大切な(ある意味では人が人として大切にすべきあたり前のことかもしれません)ご利用者様の「個人の尊厳」であり、介護士はまずはこの言葉から仕事に入ります。

ご利用者様を思いやる気持ちをもって仕事に臨みます。

まとめ

いかがでしたか?

介護士の仕事にとって最重要キーワードとも言える「個人の尊厳」。
現代の介護士に求められている姿です。

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