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介護士のお仕事

介護拒否がある方への上手な介護方法について、こうやったら上手くいきました

認知症高齢者は、介護に対し拒否をすることが多く、介護者は疲労困憊状態になることも少なくありません。また、拒否され続けることで、介護者は苛立ちを隠せなくなり、ストレスがたまり大声で高齢者を怒鳴ってしまうこともあります。

介護拒否がある方へ上手な介護方法について、上手くいった例をまとめました。

「やりましょう」ではなく「やってほしいな」

介護を行う時、高齢者への声かけで例えば「トイレに行きましょう」「お風呂に入りましょう」「デイサービスに行きましょう」などと、「○○やりましょう」ということが多いです。しかし、高齢者はこれに対し拒否をしてきます。

これは、支持的でありなおかつ高齢者主体ではない発言となっており、優しい声かけだとしても高齢者にとっては反発心を感じさせてしまうことがあります。

そのため「トイレに行ってほしいな」「お風呂に入ってほしいな」など、お願いする形で高齢者主体の声かけを行うと、高齢者は意外とスムーズに実施してくれることが多いです。

介護者は貝になる

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嫌なものは嫌、本当に嫌なのかわかりませんが、とにかく嫌と拒否をする高齢者がいます。どうしたらよいのか介護者は悩みますが、どうしてもして欲しいため「いいから早く」とか、「もういい」とかそのような口調で高齢者を責めてしまうことがあります。

これは、介護者自身も高齢者の行動自体にストレスを感じてしまい、理性を保てない結果となります。しかし、この行為は逆効果となり、高齢者の拒否はさらにエスカレートしていきます。

そのため、拒否をしている高齢者がいたら、介護者はとにかく貝のように話さないことも一つです。何を言ってきても話さない、高齢者が「嫌だ」と連発していても、聞こえない振りをすると、高齢者の中で本当は嫌ではないのかもしれないと言う気持ちが生まれてきます。それまでは、とにかく高齢者の言いたいことを言わせてあげることが、重要なことになります。

物を置いて、遠目監視

何もしたくない、どこにも行きたくないという高齢者も少なくありません。このような状態の時には、例えばデイサービスに行く時であれば、ジャンパーを高齢者の側において放置することも一つです。

この時「ジャンパーを着て行くよ」などと、声かけをすると「いかない」と拒否が出てしまうため、無言で置く事がポイントとなります。ただし、ジャンパー一つ着ることでも、転倒のリスク等もあり危険なため必ず遠目監視は必要となります。

しばらくすると、高齢者は日課のようにジャンパーを着始め、デイサービスへ気持ちが向いていくことがあります。後は、介護士が迎えに来たときにそのまま引き渡せば、介護者自身のストレスもかなり減ることになります。

まとめ

高齢者の介護拒否のほとんどは、介護者に自分のことを気にかけて欲しい、振り向いてほしいという願望から生まれてくることが多いです。そのため、介護者が高齢者の拒否に対し、過剰に反応してしまうと、高齢者自身わけがわからなくなり、さらに拒否がエスカレートしていくことになります。

そのため、介護者はそっと高齢者を見守る介護を行うことで、高齢者の介護拒否は減少していく可能性があります。

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