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補聴器をしている方への介護の注意点

高齢になると同時に、耳が遠くなる人も多く、補聴器を使用している高齢者も少なくありません。しかし、補聴器をしているからと言って、すべての声が聞こえるようになっているわけではないと言うことを、皆さんはどこまで理解されているでしょうか。
補聴器をしている方への、介護の注意点について、ご紹介いたします。

高音は聞こえづらい、女性は注意が必要

まず初めに、高齢者は低い音は聞こえやすいですが、高い声はもともと聞こえづらくなっています。そのため、声をかける時にはトーンを下げ、ゆっくりと声をかけることが重要なポイントとなります。特に、危険な行為などをしている時またはしそうな時、どうしても怒鳴るような高い声で叫んでしまうこともあります。しかし、そのような声は高齢者に届いていないことが多く、「○○さん」と声を低くして、呼ぶ方が良いことになります。
そのため、男性の声はとても聞こえやすく、耳に入りやすくなり、女性の高い声は聞こえづらいということになります。

補聴器が正しく付いているか確認

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補聴器は、正しく付いていなければ、効果をもたらしません。そのため、正しく付いているかということを確認することが、重要となります。両耳の場合は、左右が間違えていないか、また前後は間違えていないか、さらに電池が切れていないかなど、確認する項目はあります。
高齢者自身で確認できることが望ましいですが、高齢者が確認できないこともあり、介護者が補聴器の正しいつけ方を理解し、確認していくことが重要なこととなります。

水濡れには十分注意、破損の可能性もある

補聴器は、電子機器と同じで、水にぬれてしまうと壊れてしまいます。そのため、入浴や洗面の時などに、はずして行うことが重要となります。また、高齢者はどこにでも置いてしまうため、補聴器入れに入れ保管することが重要です。小さいものだからこそ、無くしてしまったら見つけることが大変であるため、高齢者が保管することが難しければ、介護者が保管することも検討することが重要です。
また、入浴の際などは、補聴器を使用していないということを理解し、耳元でゆっくり声かけを行い、ジェスチャーなどを交えてコミュニケーションをとることも、重要なポイントとなります。

まとめ

補聴器をつけている高齢者とコミュニケーションをとる際には、低い声でゆっくりと行うことが、重要なポイントとなります。また、補聴器の取り扱いについては、高齢者自身で管理が難しい場合は介護者が管理を行い、無くさない方法で保管することが重要です。また、特に補聴器を使用していないときは、ジェスチャーなどを交えコミュニケーションを図り、高齢者に伝わる方法を検討し、介護を行うことが重要なこととなります。

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