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介護士のお仕事

昼夜逆転を治すためにはどう接したら良い?対策と予防について

日中車いすで寝ていて、夜何度もトイレに起きる高齢者をよく目にします。これは、昼夜逆転している状況で、認知症の悪化等により昼夜がわからなくなっている状況でもあります。ここでは、昼夜楽典を治すためにどのように接することが大切か、対策と予防法についてお伝えします。

起床時に電気をつけ、消灯時は真っ暗にすることが大切です。

当たり前のことですが昼夜のリズムをつけるために、まず朝は朝日を寝床にあてることが大切です。太陽が寝床を照らすことで、朝であるという事を高齢者に外から知らせます。また、夜になるとカーテンを閉め保安球ほどに暗くします。さらに、できれば物音をなくすことが必要となります。
リズムが崩れるのは、高齢者が眠たい時間に寝そびれ起きてしまう事から始まることもあります。そのため、夜の眠たくなる時間に眠ることができるよう介護し、すっと眠れるような状態を作ることも必要となります。また、睡眠時間が少ないのにもかかわらず、朝早い時間に起こすことで日中の眠気が湧き出て、日中熟睡してしまい夜眠れないという悪のサイクルになってしまうため、まずは夜早い時間に眠れるよう介護することで、自然と朝起き日中も活動できるようになります。

日中の活動量を増やし、脳を活性化させることが必要です。

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車いすで起きているだけでは、脳は活性化されずボーっとしている時間が長くなります。その結果、適度の疲れも出ず夜深い眠りにつけず、朝がやってきて日中眠くなるというパターンが多いです。そのため、日中リハビリやレクレーションなどに参加し、また介護者が会話を促し脳の活性化をしていくことが必要となります。
日中適度な疲れが出ることにより、夜の眠りを深いものとし翌日の活動がスムーズに行えるようになります。レクレーションの参加を拒否するからと言って、その拒否をうのみにするのではなく、参加しやすいレクレーションを検討して行くことで高齢者自身の活動領域を動かしていけるよう介護していくことが必要となります。

寝る前に足浴を行うことで、眠りを誘う事も大切です。

施設などにおいては、通常日中にお風呂に入ることが多いです。そのため、入浴後に一休みで不快睡眠をしてしまう高齢者は少なくありません。それに伴い、夜眠れなくなることも多々あります。
夜の睡眠を促すために、寝る30分前に足をお湯で温めてあげることでぐっすり眠れることもあります。そのため、昼夜逆転をなかなか治せない場合には、寝る前の足浴を行い夜の睡眠を誘う事も必要となります。

まとめ

高齢者は初めから昼夜逆転の状況なのではなく、何らかの形で夜の睡眠ができないことにより昼夜逆転になることが多いため、日頃から日中の活動量をアップさせまた、夜の睡眠を確保できるよう介護者が取り組みを行うことで昼夜逆転をしない生活を取り戻すことができます。負の連鎖を止めるためには、まず夜の睡眠の確保から行ってみることが大切となります。

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