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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

「介護の資格を取っておけばよかった」身近でおこった突然の介護

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今回ご紹介する内容は、最近、私の知人が「介護に困った」という実体験です。
この知人の体験談をご紹介することで「今のうちに介護の資格を取っておいた方がよい」
「介護士を目指そう」と思ってくださる方が増えれば幸いです。

身内の介護は、ある日突然やってくる

私の知人で60代半ばの男性がいます(以降“彼”と表現します)。

3年程前までは実母様、奥様、と同居の世帯でした。
しかし奥様が先立たれ、それ以降は実母様との2人暮らしになりました。
その実母様も約1年程前に脳梗塞を発症し一旦入院となりました。
やがて退院して在宅に戻ってくるものの、その後肺炎となり、再度入院しその後他界されました。

ここまでの内容も「よくある話だけど、実の親の介護が突然はじまるというストーリー」だと思われる方もいると思います。
そして「私も、突然はじまった親の介護を経験した」という方もいらっしゃるのではないかと思います。

確かに彼にとって、実母様の脳梗塞、その退院後の在宅介護は突然はじまった介護でした。
ところが、この彼、不運なことに、もう1度、身内の突然の介護をせざるをえない状況になってしまったのです。(本題はここからといってもいいです。)

それは「海外在住だった実兄様の介護を突然引き受けないといけなくなってしまった」という状況です。まさに良きせぬ、別世帯の身内が突然舞い込んできて、彼が介護をしないといけない状況になってしまったのです。

在住国の病院を信用できなかった兄様

海外に在住していた彼の兄様から「身体の調子が、普通でないような気がする」
「今の国の病院は信用できないから、日本の病院で診察を受けたい」と彼に相談がありました。
ちなみに彼の兄様は、海外で在住国の奥様と2人暮らしです。
このとき彼は「兄がその後要介護状態になるとは予想もしてなかった」と言っていました。

とりあえず兄様1人で彼の家(兄様にとっては実家)にやってきました。
そして日本ではある程度有名な病院(病院が特定できないようにあえて病院名は記載しません)を受診したところ、肺ガンであることが判明したのです。
余談ではありますが、兄様はタバコは吸わないとのこと、タバコを吸わなくても肺ガンになってしまったということは兄様はもちろん、彼も「かなりショックだった」と言っていました。

これも余談ですが、兄様は医者に「病名をハッキリ言ってくれ」と頼んだそうです。
そうなると医者もガン告知をしないわけにはいかず、肺ガンという病名を兄様と彼と2人で聞いたと言っていました。

不幸はさらに続きます。
肺ガン宣告を受けた兄様は、その数日後に彼の家で身体を自分で動かすことができなくなってしまいました。
彼が119番通報し救急搬送、検査の結果、脳梗塞を発症してしまいました。

彼には、兄様の脳梗塞が大きくのしかかることになってしまったのです。
海外在住の兄様の奥様も諸事情ですぐ来日することはできず、彼が兄様の面倒を見るしかないという状況になってしまったのです。

「母は軽かった」けど「兄は重かった」

主な病気が「肺ガン」と「脳梗塞」となってしまった兄様、とりあえず脳梗塞の治療が終わり、退院してきました。

同時進行で要介護認定申請をしていたようで、兄様には「要介護4」がつきました。

彼の実感とも言える言葉がいくつかあります。
例えば「母が病気のときは、母は小柄だったから、介護の勉強なんかしなくても自分1人で抱えることができた」
けど「兄は大きくて重いから、1人で抱えることができない、起こすこともできない」から「苦労している」といった内容です。

彼はこんなことも言っていました。
「兄は脳梗塞の後遺症で半身マヒになったでしょ。無理やり動かしてはいけないことはわかっているけど、動かし方がわからない」
「トイレに行きたいと言っても、重たいからすぐに連れていけない、そのうち尿失禁しちゃって、その後始末がたいへん。本当にどうしたらいいかわからなくなる。」
「せめてヘルパー2級か初任者研修でも受けていれば、もう少しまともな介護ができたと思う。」とのことです。

「精神的ケア」と「身体的ケア」

また彼は「兄は、自分が希望して医者から病名を教えてくれと頼んだ。その結果肺ガン宣告を受けて落ち込んだ。」さらに「脳梗塞を発症でさらに落ち込んだ。」
「兄自身が肺ガンって聞いちゃっているから、精神的にも支えてあげないといけないし、脳梗塞の後遺症で半身マヒだから身体介護もしてあげないといけない。」
「そもそも同居してなかったのに、突然こんなことになってしまい、こっち(彼自身)の方が身も心もおかしくなりそうだ。」とも言っています。

「精神的ケア」と「身体的ケア」と両方やらなければいけない、しかも突然そのような状況になってしまったのです。
彼が「せめてヘルパー2級や初任者研修でも受けていれば」という気持ちは、本当によくわかります。

それから少し時が経ち、兄様担当のケアマネ―ジャー中心に、訪問介護、訪問看護、訪問リハビリ、デイサービス、ショートステイの居宅サービスが組まれ、彼自身の介護負担は軽減されるようにはなりました(利用料金との引き換えではありますが)。

まとめ

いかがでしたか?
このような苦労話を聞くと「今のうちに介護の資格をとっておいた方がよい」と思いませんか?
実際に介護の仕事に携わらなくても、介護系資格をとっておくと、突然やってくる身内の介護にも役に立つと思います。
今回、ご紹介した私の知人の実体験をきっかけに、1人でも多くの方が介護系の資格取得や介護の仕事に携わろうと思っていただければ幸いに思います

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