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介護士のお仕事

介護の仕事ってタイヘン?そうでもない理由「営業、販売ノルマ無し」

日本が超高齢化社会へと進む中、介護業界全体として1人でも多くの人に介護の仕事に就いてほしいと思います。
しかし介護の仕事のイメージは、今も昔も変わらず3K(くさい、きたない、きつい)を連想する人が多いのも事実ではないでしょうか?

はたして介護の仕事は本当にタイヘンなのでしょうか?視点を変えると「介護の仕事は、実はそれほどタイヘンではないかも…」と思えるかもしれません。
今回は、介護の仕事がタイヘンそうで実はそうでもない理由として「営業、販売ノルマ無し」という視点で、介護の仕事を見つめてみたいと思います。

世の中に、ラクな仕事は存在するか?

介護業界に限らず「働いて対価としての給料を得る」ことについて、皆さんはどう思われますか?
ご自身の職歴を振り返ってみてもよいのではないでしょうか?
正社員に限らず、パート、アルバイト・・・どのような雇用形態においても、それなりの給料(時間給含め)を得るためには、どんな業種の仕事においても「ラクな仕事はない」という見方が大半を占めるのではないでしょうか?

介護の仕事に求められるものの変化

介護業界において、介護士以外にも介護に関わる仕事(職種)は存在しますが、介護業界、やはりメイン職種は「介護職員(介護士)」です。

介護士の仕事のイメージは前述のとおり3Kに代表されると思います。
ただ、現代の介護士に求められるものは、介護保険法施行(2000年4月)あたりから変わってきている事も事実です。

例えば30~40年前までは、介護士はいわゆる3大介護(入浴介助、排泄介助、食事介助)だけをやっていればよかった時代だったと言えます。

しかし、介護保険法に「ご利用者様の尊厳」が明言されており、介護士の仕事は3大介護+ご利用者様の生活全般(余暇活動や趣味活動、レクリェーションなど)を支えるという視点に変化してきたと言えます。

介護の仕事は「やるべきこと」はあっても「ノルマはない」

少し話は変わりますが、介護士の仕事は「勤務時間にいかにご利用者様と関わるか?」という視点で見ることができます。

ヘンな言い方になりますが「今日はご利用者様○○人、入浴介助しないと退勤できない」とか、そういう次元ではないということです。

本来、比較対象ではないかもしれませんが、例えば全く違う業界の「営業、販売」のような職種で働いていたとします。
取り扱う製品が何であれ「売れなければ会社の利益にはならない」ため、営業職や販売職には業界によってはノルマが課せられることが多いのではないでしょうか。
そして会社の利益、働く自分自身の成績のために定時を大幅に過ぎての残業をしたりすることもあるのではないでしょうか。

その点、介護士の仕事は「入浴、排泄、食事」など、やるべきことはあっても「○○人、何らかの介護をしないといけない」とか、そういうことはありません。
介護士の仕事を全うするために最低限必要なスキルは求められますが、例えば行事や会議等以外で過剰な残業を求められることは無いといってもいいでしょう。

労働安全衛生という点でも、介護士は必要以上の残業は無い

30~40年前の介護・福祉業界は「ボランティア精神」のようなものを求められた時代もありました。
何らかの理由をつけられては不必要な残業を求められた時代だったといってもよいかもしれません。

しかし現代の介護士は、不必要な残業を求められることはないといってもよい時代となりました。
それは、介護事故などのリスク回避を業界全体として求められる時代になったからとも言えます。
またデイサービスのように、介護士に運転が求められるような事業所の場合、その介護士が運転していて介護事故が発生した場合に、企業、事業所側に管理責任が求められます。

そのような点からも、介護士に不必要な残業は求められず、むしろ定時少し過ぎに基本的には退勤でき、心身ともリフレッシュして次の出勤日には元気で笑顔で出勤することが求められる時代になったと言えると思います。

プチ知識「管理的立場は利用率(稼働率)を求められる」

ただし、施設種別、事業所種別の如何にかかわらず、管理的立場になると、ある程度の収益は求められます。
介護保険事業とはいっても慈善事業ではないので、最低限の収支と支出のバランスは求められるといってもいいでしょう。

介護士から自身のスキルアップのために管理的立場を目指す方、また施設や事業所事情にせまられて管理的立場を引き受けざるを得ない方は、そのような立場になると多少ノルマ的な要素を求められるということをアタマの片すみに置いておくと、心構えができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
介護の仕事、特にメイン職種である介護士の仕事には「やるべきこと」はあっても、営業職や販売職のようなノルマはありません。不規則勤務であっても、結構定時少し過ぎに退勤できたりします。
今回の記事を読まれた方が、介護の仕事に対するイメージが変わり、1人でも多くの方が私たち介護業界の仲間入りをしてくだされば、業界としても大歓迎、とても幸いに思います。

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