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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

ご家族様のご心情を少しでも軽くする方法「入所後の外出を活用する」

「家族で介護ができない」という事情があって介護施設にご本人様(ご利用者様)を入所させた、そのご家族様の心境として「(ご本人様に対する)入所させてしまった罪悪感」を持つご家族様もいらっしゃいます。

「年越しを自宅で過ごさせたかった」というような、ご家族様がご家族様ご自身を責めることがないよう、介護事業従事者としては願うところです(ご家族様を助けるのが介護施設なのですから)。
そんなご家族様のご心情が少しでも軽くなるように、今回は、ご家族様向けに「入所後の外出を活用する」という内容に触れてみたいと思います。

入所型介護施設は「出れない施設ではない」

現在において、入所型の介護施設は実に多くの施設形態が存在するようになりました。

また介護保険の専門的な視点から言えば、介護施設によっても費用の支払い形態、利用方式、看取り対応可で最期まで生活することができるのか、それとも看取り期になったら退所して、どこかの病院に入院しないといけないか等々、入所型の介護施設といっても様々な違いがあります。

様々な違いのある入所型の介護施設ですが、どの入所型施設にも、ほぼ共通していることがあります。
どの施設も「出れない施設ではない」という点です。(この“出れない”という意味を、この後詳しく説明していきます。)

ご家族様のご心情として「自宅で介護することができないから、お金(利用料や家賃相当代)を払ってでも介護施設に入所させた」とはいっても「入所させてしまった、家族で介護することができなかったという罪悪感」を抱いてしまうことがあるかと思います。

しかし、入所型の介護施設にご本人様(ご利用者様)を入所させたからといって
「一生出ることができない施設ではない」ということを、ご家族様の立場として認識していただけると、「入所させてしまった罪悪感」が、少しは軽くなるのではないでしょうか。

一時的な外出は、施設側も歓迎?

話は一旦それますが、介護保険制度における介護施設、介護サービス事業所への収入(介護保険報酬収入+ご利用者様負担分)は「提供したサービスに応じたものしか収入として得ることができない」と言えます。

入所型の介護施設においては「その日に、ご利用者様が(その施設に)数分間でも居てもらわないと、家賃相当代の収入を得ることはできても、介護保険報酬収入を得ることはできない」と言えます。

ご利用者様が3日以上の外泊や、入院になってしまうと、ご利用者様が施設に居ない日が発生してしまいます。
介護施設としては「収入の根幹である、介護保険報酬収入を得ることができない」というのは、経営上非常に痛いと言えます。

しかし、1日だけの外出、または1泊2日の外泊となるとどうでしょう?1日だけの外出の場合、どんなに早く外出を開始しても、朝食後からというパターンになるのではないでしょうか?
また1泊2日の外泊の場合は、日をまたぐとはいってもやはり1日目の朝食後から出発して、翌日の夕食前までに施設に戻るというパターンになるのではないでしょうか。

そうすると、介護施設としては、1日だけの外出または1泊2日の外泊であれば「ご利用者様が施設に居る日としてカウントできる」ことになり「介護保険報酬収入を失うことがない」ということになるのです。

ここで話をモトに戻すと、ご利用者様が長期入院となり、その間そのご利用者様の居室(またはベッド)を確保しておかないといけない状況になると、施設としては介護保険報酬収入が入ってこない分、経営的には痛いと言えますが、1日だけの外出または1泊2日の外泊であれば、施設経営にほとんど影響が出ないと言えるのです。

だから介護施設としては「1日だけ、ご家族様と外出してくる」「1泊2日で、ご自宅に帰る」というのは、施設経営面からいっても(施設は失うものがないので)歓迎と言えます。

施設に、普段会えない家族を連れて行くプラスの効果

2000年(平成12年)に始まった介護保険制度も、日本の超高齢化の進行に沿う形で世間一般に、「介護保険」という名前だけは定着してきた様子があります。

「自宅で介護することができないから、保険制度を利用して施設を利用する」ということは、広い意味で社会保険制度としては当然のこととも言えます。

「自宅で介護することができなからこそ、施設を利用している」ので、ご本人様(ご利用者様)を施設の外に連れ出すというよりは「ご家族様が施設に面会に行く」ことがご本人様(ご利用者様)にとっても、ご家族様にとってもお互いにストレスが少なくて済むと言えます。

年末年始などは、ご本人様(ご利用者様)にとって、普段なかなか会えない親族を連れて面会させるチャンスとも言えます。
介護施設側も普段いらっしゃらないご親族様が来ると、良い意味で「どのようなご関係ですか?」と職員との会話がはずむきっかけにもなります。

まとめ

いかがでしたか?
入所型の介護施設は「出れない施設ではない」という事を、ご家族様の立場で知り、外出、外泊、面会などを活用することで、特に罪悪感を感じているご家族様のご心情を軽減することができます。
ご家族様の立場として介護施設の利用方法の参考になれば幸いです。

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