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コミュニケーションのコツ

栄養士と上手に付き合うコツ~専門職を理解しよう~

 食事を摂るということは、生きていくうえで重要なことです。自分で食事をすることが出来れば、寿命が延びるとも言われています。そこで、生きるうえで必要な食事を提供している栄養士との連携方法のコツについてお知らせいたします。

介護の状態によって、食事形態は変化していきます

 
 ご飯を食べるということは、日常として当たり前の行為で誰しもが出来ることと思われがちですが、食べるということにはかなりのエネルギーが必要となります。また、高齢とともに食べること、食べ方自体も忘れてしまう事もわからなくなってしまうこともあるのです。
 利用者の食事に対する意欲や食事方法等を常に観察しているのは、介護士になります。そのため、食事状況を把握し普通のお食事が出来るのか、やわらかいものにし食べやすくすることが必要なのかということを評価し、栄養士と相談することは大切なことです。

嚥下の確認を行い、どのようなものが食べられるのかということを評価していきます

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 普通食が厳しくなったとき、栄養士に食事の状況を見てもらいます。どのような形態のものなら食べられるのかということを栄養士に評価してもらい、それを現場で実践していきます。嚥下が悪いと、誤嚥性肺炎を起こすリスクが高くなります。また、高齢者の場合自分で咳き込むことが出来ず、食事を喉に詰まらせてしまうことも少なくありません。
 そのため、その人にあった食事形態を栄養士とともに評価し、食事を口から食べることが出来るかということを検討していきます。しかし、栄養士は利用者の食事摂取介助を行うことは、手技としてまた信頼関係においても難しいことが多いため、日頃から信頼関係を築いている介護士が、栄養士と利用者の間に入り嚥下状況を評価していくことが大切となります。

一日の中で必要な摂取カロリーを提供していきます

 嚥下食いわゆるやわらかいお食事にすると、一回に食べられる食事量は普通食に比べかなり減ります。そのため、一日に必要摂取カロリーが減少する可能性が非常に高いです。その分をいつどこで補うことが出来るかということを、介護士は検討していかなければなりません。
 一日の生活の中で、どの時間であれば食事に必要な栄養を確保できるのか、また、どのようなものであれば食べられるのかということを栄養士と相談し、一日に必要な摂取カロリーを摂取してもらえるよう援助していくことが大切になります。

まとめ

 
人間にとって「食べる」ということは、生きていくうえでもっとも大切なことになります。食事ということのみではなく、一日に必要なカロリーも補わなければなりません。そこをいかに口から食べられる期間を延ばすかということを、栄養士とともに食事形態の検討・評価をしながら実践していくかということが大切になります。それは、介護士で利用者にそばにいるからこそ出来ることでもあるのです。

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