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介護士の転職~転職で何が変わる?

介護士として働く際に用意しておきたいこと

介護職は、その中でも業種やポストを選ばなければ学歴も資格も経験さえなくても従事できる仕事です。
身一つで始めることのできる、いわば「誰にでもできる仕事」ですが、体力的なハードさや細かな配慮、専門知識などを必要とするため「簡単な仕事」とはいいがたいものです。

しかし、要点を掴み、理解ができれば決して「困難な仕事」ではありませんので、そう心配することはありません。
今回は、介護職として働く際の心構えや準備など、実際に働く前に用意しておくと良いことを紹介していきます。

人手不足の介護業界にとって、新人は重要な人材で、なおかつ期待の星です。これから介護士を目指す方々にとって、少しでも参考になれば幸いと思います。

物資として必要なものは何もない

採用される施設や事業所によって、上履きとしてのスニーカーや、介護用又は調理用のエプロンなどを用意するよう指示を受けることはありますが、介護業界全体に必ず共通する「用意するもの」は特にありません。

どこまでが制服でどこまでが自分で用意するものなのかも、施設や事業所によってちがいます。すべて用意してくれる場合もあるでしょう。
なので、採用される前から自分で用意するものは何もありません。

初めから正規雇用してもらいたければ資格が必要

介護保険法で定められている一部の業種や職種以外は、会社としての規定がなければ学歴資格は特に必要ありませんが、資格も経験もなく飛び込んで採用してもらえたとしても、普通はパートや試用期間からの採用となるでしょう。

初めから正規雇用してもらいたければ、実務者研修を終了し、卒業とともに就職できるよう努めた方が無難です。
イメージとしては新卒採用してもらうと考えていただくと分かりやすいかと思います。
もちろん、「新卒」とは違いますが、研修施設の紹介を受けて資格を持って面接に臨むのと、どこの馬の骨だか分らぬ者として臨むのとでは雲泥の違いがあります。

この資格には受験資格はありません。それこそ「誰にでもできる」資格です。
必要なカリキュラムをこなせば修了できます。
後に介護福祉士を取得するときにも慌てなくて済むので、介護職として働き始める前に終了しておくと良いです。

認知症についてはできるだけ早く触れておくべき

介護職にもいろいろな介護がありますが、超高齢社会の今日、介護職と言えば老人介護を指すことが多く、障害者介護を望んでいたとしても、認知症の理解が無ければ資格の取得やキャリアアップは難しくなります。

また、認知症のことを知らずに初めて認知症の方とコミュニケーションを取ると、ものすごい衝撃を受けます。内容によっては怒りさえ湧くかもしれません。
認知症は、その名の通り認知能力が落ちていく病気です。程度にもよりますが、同じ日本語を話しているのに会話が成りたたないことや、いきなり怒り出すこともあります。
認知症に理解が無いと、その人の人間性を疑ってしまい、許せなくなってしまうこともあります。

病気のせいでこうなってしまったけど立派な大人で、自分たちよりも多くの苦労や経験をして生きてきた人であることを忘れてしまうと、介護職を続けることが苦しくなります。
衝撃を受けすぎて苦手意識で凝り固まらないよう、できるだけ理解を深めておいた方が良いです。

他人の生活にお邪魔する覚悟

食事・排泄・睡眠のどれか一つでも必要としない人はいないはずです。
汚い話ですが「しっこうんこで一日終わる」という迷言をご存知でしょうか。
誰が言い始めたかは知りませんが、確かにトイレやおむつなどの排泄に関する介助をする機会は嫌でもあります。あります、というより、大半がそれであると言っても過言ではありません。

歳を取ればトイレは近くなりますし、排泄という能力さえも落ちていきます。
食べる能力だって落ちますし、免疫も弱くなって、介護職が嘔吐物を処理しなければならないこともあります。
汚い仕事も多いことをリアルに捉えておいた方が良いでしょう。
何も素手でおこなうことはありません。衛生的に働けるようになっていますので、その辺は安心してください。

まとめ

採用されたときに指示されたもの以外は、特に何も用意するものはありません。
しかし、実務者研修を修了しておくと正規雇用されやすいほか、働き始めてから仕事への理解が深まり、覚えも良くなります。

また、のちに介護職の国家資格である介護福祉士を受験する際には、受験資格として実務者研修を修了している必要がありますので、働きながらこれを取得するより就職前に取ってしまった方が楽でしょう。

この研修には中々時間がかかるので、時間を割く余裕があまり無い場合は介護職員初任者研修でも良いでしょう。介護福祉士の受験資格ではありませんが、のちに受ける実務者研修の一部免除があり、仕事としての介護への理解も、何もないよりはるかに良いです。

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