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介護士コラム~体験談~

口腔ケアをきちんと行うと生活が向上する?その理由について

私たちは、普段の私生活食べたり飲んだりした後で歯磨きやうがい、糸ようじやフロスといったように口や歯の手入れを何気なく行っております。

しかし、そのことで特に生活自体に変わった様子は見られないですが、実は見えないところや分かりにくいところで生活の質が向上しており、高齢者の方にとっては正しい口腔ケアをすることによる関心が高まってきています。

そこで、今回は口腔ケアをきちんと行うことでどのようなところに生活の質が向上するのかについて紹介していきます。

クオリティーオブライフ(QOL)とは?

私たちは普段の私生活の中で幸福を感じたり心の状況を感じ取ったりする場面に直面することが多々あります。
つまり、「人生の内容の質」等といった人間らしい生活や、自分らしい生活を送る中で生きがいや満足感をどのくらい見出しているかの尺度をしめすのがクオリティーオブライフ(QOL)と呼ばれるものです。

これは、医療現場でも用いられるものでもあり、これによって患者の治療が決定する場合もあります。

例えば、がんの患者の治療の場合、がんの進行状況による死の恐怖や痛みや苦しみ、抗がん剤の副作用による吐き気や脱毛といったような不快な症状が起こります。
その中でも、自分らしさ求めた時に「効果は大きいが副作用も大きな治療」と「効果は薄く完治にもかなりの時間を要するが体にかかる負担の少ない治療」があり、どちらもクオリティーオブライフによって決められます。

このようになった理由には、「病気は完治したが治療した患者が自分らしさと生きがいを失った」ということを防ぐためだと言われており、介護においても終末期の介護ではどのようなことが「自分らしさ」なのかに合わせて業務を行ったりケアプランを作成したりしています。

口腔ケアとは

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口腔ケアとは、簡単に言ってしまうと口のことであり、普段私たちが食後や飲み物を飲んだ後に行う歯磨きやうがい、フロスや糸ようじを使った歯垢除去のことをさします。

これは、口の中の健康を保つために行っているものであり、歯周病や虫歯の予防にもつながります。
また、普段の口腔ケアの度合いによって歯周病や虫歯の二次被害を救う手立てにもなっております。

口の中は、空気に触れる機会も多く食べ物や飲み物も残ったりする分、雑菌を繁殖させてしまいます。
そのため、普段の口腔ケアを怠ると口臭の元となったり歯が抜けたりといった日常生活を送るうえで大きな支障をきたし、酷い場合は死に至ることもあるため日常生活のなかでも重要なものとなってきます。

さらに、歯が抜けてしまうと話すのはおろか、食事もままならなくなってしまうため注意が必要です。

なぜ口腔ケアをきちんとすることが大切なのか

では、介護の現場では口腔ケアが生活の質の向上につながることに疑問を抱く方はかなりいると思います。
その理由は、食事にあります。介護施設の利用者の食事は一人一人全然違っており、普通の常食の方からペースト食の方まで幅広くいます。

しかし、口腔ケアを怠った際、段々と歯が抜け落ちてしまい、食事が楽しめなくなってしまいます。
食事がとても楽しみにしている方にとってはクオリティーオブライフに大きく関わってくるため、口腔ケアをきちんと行うことが生活の質の維持につながります。

また、食事の方だけではなくこれはどの利用者にも共通することでもあります。
それは、誤嚥性肺炎の予防です。

口腔内は雑菌が繁殖しやすいため、それを食事やつばとして飲み込んだ時に、そのまま誤嚥してしまうと誤嚥物に雑菌がたまってしまいそれが元で肺炎が起こってしまいます。
そうなってしまうと、抵抗力のない方ですと亡くなってしまうこともあります。

実際、高齢者の死亡率が高いのは「誤嚥性肺炎」と言われており、これは普段の口腔ケアによってかなりリスクを減らせることが科学的に証明されております。
つまり、普段の口腔ケアによって口のみではなく全身の健康状態にもつながっていると言えます。

まとめ

普段、私たちが何気なく行っている口腔ケアが生活の質の向上に大きくつながっております。
しかし、実際の介護の現場では自分で口を磨ける方はあまり多くはなく、家族の方でも利用者の口腔ケアは一筋縄ではいかないため、そのまま放置されてしまい口の中が不潔の状態を保ってしまう場面が多々見られます。

そうなると、歯が抜け落ちてしまい食事を楽しむことだけなく話すことにも大きく支障が出てしまい、クオリティーオブライフに影響を与えてしまいます。

また、普段の口腔ケアを怠ることによって「誤嚥性肺炎」だけでなく「心内膜炎」等の口腔内の雑菌や病原菌により利用者が病気にかかってしまうことにもつながり、酷い場合は亡くなってしまうこともあります。

そうなってしまっては、クオリティーオブライフと言っている場合ではなくなります。
そういったことから、普段の口腔ケアが生活の質に大きく影響を与えていると言えます。

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