介護士コラム~体験談~
介護士の夜勤ってどう過ごしているのか?
- 2017.11.09 @ 新着
- 介護士コラム~体験談~
介護士の夜勤と一言で言っても、介護保険や総合支援法の施設、グループホームや入所系施設などで様々な違いがあり、それぞれが属する法人によっても異なります。また、業務内容も多岐に渡っているため、ここでは夜勤の大まかな流れと空いた時間をどう過ごしているかについてご紹介していきますので是非参考にしてください。
夜勤の流れ
夜勤の流れについては、施設によって様々です。夜勤の入りが16:30~19:30あたりで明けが8:30~10:30くらいが多いと思います。
夕食の介助から始まり、服薬・排泄・歯磨き・更衣の介助、居室への誘導、就寝後の巡回、コール対応、記録、翌日の朝の離床・更衣の介助、朝食の準備と介助といったあたりが一般的な流れです。
夜勤に関する手当についても法人によって様々です。近隣の事業所で勤務している介護士に聞いてみたところ、3000~8000円と、かなりのばらつきがありました。ただ、総じて言えるのが比較的若い独身の職員に多いということです。
若いからという理由だけで夜勤が多いのではなく、自分から希望して夜勤を受けている人もいます。結婚し育児をしている人にとっては夜勤手当が欲しい半面、「夜くらいは子どもといたい」という理由があったり、ある程度の年齢の方は「お金より体を休めたい」という理由で「夜勤を独身者に譲る」ところもありました。
最初から夜勤のある仕事に就いていれば別ですが、勤務交代などで一度夜勤から離れてしまうと、再度夜勤帯の勤務をすることに少なからず抵抗があります。そのため、夜勤専従の職員配置を行なう事業所もあります。
夜勤の空き時間には何をしている?
夜勤と言っても、夜の間ずっと働いているわけではありません。労働基準法でも一定の休憩をはさむことが義務付けられています。そこで、休憩時間に何をしているのかについて書いてみたいと思います。
日々の業務に追われてしまうと、事業所内での個別支援計画やそれぞれが所属している職能団体(介護福祉士会など)の役割に関すること、法人内でのプロジェクトや委員会の書類作成などの通常の業務以外の仕事はなかなか進みません。「自宅に持ち帰ってまでやりたくない」という方などは、割と集中して時間の取れる夜勤の際にまとめて仕事をする人もいます。
休憩時間はとにかく寝る人もいます。若い頃は夜勤明けでそのまま遊びに行くようなこともあるため、その対策で体を休める人や、夜勤入りの前に家事などをしてきたために夜は寝るという方もいます。
コール対応や排泄介助などがなければ、ある程度のまとまった時間を取れるのも夜勤の特徴の1つです。
そのため、資格試験の勉強などをする人もいます。私自身、資格試験を受ける際は「毎日1時間でもいいから勉強をする」と決めていたので、夜勤のときも勉強していました。
夜勤明けで朝方に帰宅して日中を寝て過ごしてしまうと、本来のリズムに反することになりなかなか疲れが取れなくなります。また、夜勤の最中に熟睡してしまうとコール対応に遅れてしまうこともあります。
そこで、眠くなった時にどんな対策を取っているか、また、夜勤前後の過ごし方について少し触れたいと思います。
夜勤前だからといって遅くまで寝ていると、さらに生活のリズムが崩れてしまいます。そのため、普段と同じ時間に起きて夜勤入りの前に少し寝ておくと良いでしょう。
明けでフラフラになって帰ってくると、ついつい爆睡したくなりますが、夕方まで寝てしまうと夜に目がさえてしまいます。さらに睡眠のリズムが崩れてしまうことになります。そのため、少しだけ寝ておき夜はいつも通りに寝るようにします。
夜勤中の仮眠について
疲れた状態で横になると思いがけず寝てしまうことがあります。ただ、疲れが溜まった状態で夜勤を続けることは、介護事故等のミスにつながるおそれがあります。
そのため、万が一に備えて目覚ましをセットし、必ず目を閉じる癖をつけましょう。眠れなくても、目を閉じて横になっているだけで疲労回復の効果はあります。
利用者と同じ時間帯に食事をする事業所や、夜勤前に食事をしておいた方が良い事業所もありますが、夜勤中は何か食べておいた方が疲れが取れます。ただ、満腹になるまで食事をしてしまうと強い眠気におそわれることがありますので、軽めにしておきましょう。私は板チョコ半分とコーヒーは欠かせませんでした。
まとめ
中には週に2回も夜勤をしなければならない事業所もあり、勤務の半分が夜勤になってしまうこともあります。そんな過酷な環境で体を壊さないように、夜勤の前後も夜勤中もできるだけ体を労わってほしいと思います。
1人が体調を崩すと、その人のカバーをするために全体の勤務のバランスも崩れていきます。そのつけは、最終的には利用者への負担になってしまいますので、「体を休めるのは自分のためだけじゃない」と意識して休んでほしいと思います。
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