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ケアカンファレンスの行い方と目的

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対象となる利用者の周囲にいる支援者が一堂に会すケアカンファレンスは、マネジメントをしている人が気づかないことを多くの視点で確認し、それを共通の認識にするという大きなメリットがあります。

ただ、多くの人の参加を望めば日程調整などに追われたり、多くの支援者の前で指摘されて恥ずかしい思いをすると感じる人もいると思います。また、人前で話すことや進行することが苦手な方も多いのではないでしょうか?
そこで、日頃のケアカンファレンスがどのように行なわれているか考えていきますので是非参考にしてみてください。

ケアカンファレンスとは?

カンファレンスとは「会議」のことですので、ケアカンファレンスとは「ケアについての会議」ということになります。医療や福祉の現場で、対象となる方のより良いケアや問題解決などのために関係者が集まって話す合うことだと思っていいです。

例えば、介護度や障害の程度、病状に変化があった場合などに行ないます。その方の状態や家族の状況に変化があった場合、支援の方法や回数、手段が変わってくることが考えられます。そのため、その方のケアプランを見直すために意見を聞いたり、どんなことを望んでいるのかを再確認していきます。

一般的な進め方としては、まずは参加者の自己紹介とどのような形で関わっているのかを話してもらい、現在の状況を簡単に説明し問題解決のための手段として適当かどうかについて話し合います。その結果として新しいプランについて共通認識を持つという流れになることが大半でしょう。

ケアカンファレンスの注意点

基本的には、マネジメントをする方が日程の調整から始まり、会議での進行役や記録係も行なうことが多いため、苦手意識を持っている方も多いと思います。そこで、どんな点に注意して進めれば良いのかについて触れていきます。

多くの場合、介護支援専門員や相談支援専門員、病院のワーカーなどがマネジメントをしていますが、それぞれ介護や障害、症状等についての専門家であって、会議の進行の専門家ではありません。どんなにうまく進行している人でも元々は初心者で、様々な経験から学びながらスキルを身につけてきています。日頃から、参加するケアカンファレンスでどんなやり方をしているのか意識していると少しずつやり方がわかってくると思います。そんな中で多くの方が感じていると思われる事柄として、以下の事が挙げられます。

初めて顔を合わせる場合はなおさらですが、活発に意見が出ることの方が少ないと思います。それぞれが緊張していたり、他の人の出方をうかがっていたりと様々なことが原因として挙げられると思いますが、まずは自己紹介の時に「別の一言」を追加すると意外と雰囲気が変わったりします。私は「最近あった嬉しいことを話して下さい」と付け加えるようにしています。それに対して必ずコメントをするようにしています。

例えば「子どもが小学校に入学しました」と話す人がいたら、自分の子どものことを話したり他の参加者にコメントを求めたりしてみます。
ある程度の期限が決まっていると、それに合わせて行動しようとします。そのため、「終了は○時を予定しています」と必ず時間を設定します。そこで効率的な意見交換ができます。

議題を設定することがポイント

議題が設定されていないと終着点があやふやになってしまい、活発な意見交換ができても、ただ話しているだけになってしまいます。そこで「今日は特に~について話し合いたいと思います」と議題を設定します。

その際、なぜその議題にしたのかについても触れると良いと思います。例えば「以前よりうつ状態が強くなっていて、今までできていたことが難しくなってきているとご家族から話がありましたので、それぞれの事業所の支援の量や手段をどの程度どのくらいの期間増やせるのかについて話し合いたいと思います」といった感じでしょうか。

様々な職種が集まるので、同じ課題を話し合っても、それぞれの視点での意見が出てきます。時には何を話しているのかわからないような意見もあります。ただ、そこで否定してしまうと、他の方も意見が出しづらくなってしまいます。そのため、基本的には聴く姿勢で、出た意見をまとめて「~ということなんですね」と繰り返すことが大切です。繰り返して返されることで、意見を出した人も自分の考えを客観的に聴けるメリットがあります。

まとめ

色々な意見が出て、共通認識できる課題や解決方法が見つかったとしても、最終的に判断するのは本人や家族です。あくまでもそれぞれの専門性からの意見として出しているもので、それは自己決定のための情報提供です。

くれぐれも本人または家族の意思が不在の状態での結論にならないように注意した方が良いと思います。ゴールを設定するのは本人で、周囲の支援者は「そのゴールへ向かうためには自分はどう支援したらいいのか」という視点が必要です。

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