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介護士コラム~体験談~

入所施設の楽しい大みそか夜勤や、年越し勤務の重みある介護体験談

入所施設に勤務する介護士は、シフト勤務で年末年始も関係なく働いているのが実情です。
しかし年末年始勤務ならではの、ご利用者様にとっても介護士にとっても楽しい事柄はいくつかあります。

今回ご紹介する介護士体験談は、大みそか夜勤(年越し夜勤)の介護士の楽しみの体験や、年越し勤務をとおして感じる人生や生命の重みを感じた体験談をご紹介します。

大みそかは、あえて決まった時間を作らない過ごし方

入所施設における普段のご利用者様の生活のあり方の多くは、施設によって違いはあれども「ご利用者様の昼夜逆転を防ぐ」ために「日中は起きて、夜は適度な時間に入眠を促す」という生活リズムが基本になります。

しかし私が関わっている入所施設では、大みそかの日は、夜になってもご利用者様に入眠を促すことは積極的には行いません。

もちろん普段どおりの生活リズムで、普段と同じ時間にご自分でベッドに行き眠りに入られる方もいらっしゃいます。
一方、入眠されないご利用者様を、大みそか夜勤者はあえて入眠をうながさないようにしています。それは、リビングのテレビで紅白歌合戦を見ても良い環境を作っているからです。

ご利用者様に「年がかわる」「新年を迎える」という、季節感を味わっていただくという意味もあります。
入所施設のご利用者様は、施設という、ある意味では1年中快適に生活できる環境にいらっしゃるため、外の暑さ寒さを感じる機会が少ないので、つい季節感を失いがちになる方もいらっしゃいます。

夕食の「年越しそば」は、夜勤者は無料で食べることができる

紅白歌合戦が始まる前に、ご利用者様の夕食時間があります。私が関わっている入所施設の大みそかの夕食は、毎年「年越しそば」がでます。
常食のご利用者様の年越しそばには、立派なエビの天ぷらが乗ります。

ご利用者様にはこの年越しそばを食べていただくことで、新年を迎える時季になったことを味わっていただく1つの方法になります。

この年越しそばは、大みそか夜勤者は無料で食べることができます。
施設の調理師のはからいで、夜勤者が夕食を食べるタイミング(夕食休憩)にあわせて出来たてを出してくれます。

表現は適切ではないかもしれませんが、近所のチェーン店のそばよりもよっぽど美味しく、エビの天ぷらは夜勤介護士用に、ご利用者様に提供したものよりも単価が高い(良い食材)を使ってくれています。
夜勤はたいへんですが、この特別な年越しそばはちょっと得した気分になります。

ノンアルコールビールの提供

紅白歌合戦を見ながら、希望されるご利用者様にはノンアルコールビールを提供します。
ご利用者様はお酒を飲んだ気分になれ、年越しの季節感を増すことができます。

ご利用者様が寝たい時間に寝ていただく

紅白歌合戦を見ながら、眠たくなったご利用者様で就寝介助が必要な方には、夜勤介護士が適宜対応していきます。

普段は、夜勤介護士もついついご利用者様の入眠を促す場面が多くなりますが、大みそかは夜勤介護士もご利用者様の入眠をそれほど促さないので、夜勤介護士も良い意味で気持ちにゆとりをもって夜勤ができています。
(必要以上にご利用者様に入眠を促さないので、就寝介助も良い意味で夜勤介護士の忙しさが軽減されています)

ゆく年くる年を見て、新年の挨拶をしてから入眠される方もいる

ご利用者様の中には、紅白歌合戦が終わった後、ゆく年くる年をテレビで見て、夜勤介護士に「あけましておめでとうございます」と挨拶をされてから就寝されるご利用者様もいます。

これも普段にはない、まさに1年に1回のタイミングの、大みそかの夜勤でしか味わうことのできない事柄と言えます。

新年を迎えることができた喜び

ご利用者様の中には「毎年、新しい年を迎えることができると嬉しく思う」とおっしゃられる方もいます。
「生きて年が越せた」「来年もここで無事に年を越したい」と、80代90代のご利用者様がおっしゃられる年越しの実感の言葉に、私達一般成人にはない重みを感じます。

私達介護士の多くは、まだまだ活躍世代、人生の最期を自分自身の事として考えることは少ないかもしれません。
反対にご利用者様の多くは、無事に1日1日を過ごしていく事の重みや、大きな病気をせずに生活していくことの重みを感じていらっしゃるかように感じます。

そのように考えると、介護士という職業は、まさに人生の先輩であるご利用者様から人生や生命の尊さを学ばせていただいていると思わずにはいられません。
年を越す、歳を重ねることの重みを、年末年始の勤務で肌で感じ学び、目の前のご利用者様に自分なりに一生懸命関わろうと、改めて思うことができるのです。

まとめ

入所施設で勤務する介護士には、シフト勤務で年末も年始も関係ないと言えます。
しかし、他の職業では味わうことのできない年越し勤務の楽しさがあったり、年越しをとおしてご利用者様から人生や生命の重みを学ぶことができる仕事でもあります。

今回ご紹介した体験談が、現在活躍中の介護士の方や、これから介護士を目指そうと考えていらっしゃる方の仕事の励みになれば幸いです。

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