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介護士コラム~体験談~

異食行為に対応できなかった私の失敗体験1「味がしないかりんとう」

認知症介護を勉強する中で、必ずといってよいほど学ぶ認知症ご利用者様の異食行為(いしょくこうい:食べ物とは違う物を食べてしまうこと)。
テキストや座学では学んだけど、まさか自分の前でこんな展開が!?
今回は異食行為に対応できなかった介護士としての私の失敗体験1をご紹介します。

N様の基本情報に「異食行為」と記載有り

私が働いていたデイサービスセンターに、新規でN様というご利用者様がご利用開始となりました。
確か要介護3で、重度の認知症だったと思います。

新規ご利用者様なので、ご利用前にN様の基本情報(フェイスシートやアセスメントシートと呼んでいる施設もあると思います)を読み込んだところ、「異食行為に注意」という記載がありました。

介護士の私「学んだことを活かして、ティッシュなどはN様の周りにおかないようにしよう!」と、張り切って(?)N様のご利用時には周辺に不必要なものは置かないように気を配ってました。

その出来事は陶芸レクリェーションで発生した

いくら気をつけていても、いくら経験を積んでも認知症ご利用者様の豊かな(?)展開力には負けてしまうなーと思った、でもそれはまさに「異食行為」という場面がやってきたのです。

ある日のレクリェーションで陶芸の日がありました。

どちらかというと自立度が高いご利用者様のためのレクリェーションです。

N様のような重度の認知症のご利用者様には難しいとは思ったのですが、限られたスタッフ数で現場を見なければいけないし、レクリェーションに参加せずに休養されたり、自由にお過ごしになられているご利用者様に対応するスタッフも必要な状況・・・

私はN様のなるべく近くで他のご利用者様の陶芸の様子を見つつ、N様を見ることにしました。

この後、まさかの異食行為が発生するとは予想もしないで・・・

「かりんとう、味がしないな」とN様が口にしていたものは!?

陶芸レクリェーションも順調に時間が過ぎ、片付けの時間がやってきました。

N様は陶芸はやりませんでしたが、穏やかに座っていらっしゃったので、私はN様のそばを離れて、陶芸の片付けをすることにしました。

私がN様のそばを離れて2~3分後だったでしょうか。「異食行為」の場面がやってきたのです。

N様「かりんとう、味がしないな」とおっしゃられたので、私は「ん?かりんとうなんておいてないよね」と思いながら、N様を見ました。

N様の口の周りに黒っぽいものが(一瞬、本当に黒かりんとうだと思いました)ついていました。

N様に「かりんとうってどれですか?」とお声かけしたら、N様が手を出して「これを食ってみたんだけど味がしない」とおっしゃったのです。

その手に持っていたものとは・・・

他ご利用者様が陶芸作品として作った箸置き(まだ焼く前なので土の状態だったので簡単に形が崩れる状態です)だったのです!

私は血の気が引きそうになり、動揺している自分の気持ちを落ち着かせながら、他のスタッフに小声で応援を要請し、N様の口をふきました。

まとめ

いや~超ビックリしました。
このような異食行為に対応できなかった介護士としての私の失敗体験を読んでくださった方が、同じような失敗をしないための参考になれば幸いです。

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