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介護士コラム~体験談~

認知症グループホームは楽しい!冷蔵庫の残りでおかずを増やす

認知症高齢者グループホームは、大型施設とは違った、家庭的な環境ならではの楽しさがあります。
食事の献立(メニュー)においても、献立なんてあってないようなもの(!?)。
時に家庭的な雰囲気ならではの食事作りになる展開もアリです。
今回は、介護士の体験談として冷蔵庫の残りでおかずを増やして楽しんだ体験談(あくまで仕事としてです)をご紹介します。

厨房がなく、栄養士も調理師もいないホームがほとんど

認知症高齢者グループホームには、専用厨房の設置義務はありません。
したがって専属の管理栄養士や調理師がいないグループホームがほとんどです。

多くのグループホームは、ご利用者様と介護士が一緒に食事を作ったりしているのではないでしょうか。

だから、グループホームによっては献立表が存在しない(作っていなくても運営基準違反にはならない)ところもあります。
私が介護士として働いていたグループホームは、実際に作った(ご利用者様が食べた)ものを日誌に記録して、次の担当介護士が同じものや似たようなものを作らないように工夫をしていました。

家庭で、冷蔵庫の残りで何かを作る感覚で

一般家庭では、特に主婦の方は、時に冷蔵庫の中身を見て買い物に行ったり、冷蔵庫の残りで何かおかずを作ったりすることもよくある話だと思います。

私が働いていたグループホームでは、そのとき担当する介護士のアイデアで、冷蔵庫の残り物でおかずを作り足すなんてこともしていました。
(管理栄養士がいないのでカロリー計算はできませんが、総摂取量が増えすぎない程度には気をつけていました。)

認知症のご利用者様と一緒に冷蔵庫の中身を見ながら介護士「あの野菜で浅漬けを作ってみますか?」、ご利用者様「いや~、あれは塩もみの方が美味しいんだよ」などなど、特に女性のご利用者様とは(認知症があっても)会話がはずみ、楽しかった思い出があります。

また認知症であっても、主婦だった頃の感覚を覚えてらっしゃるので、味付けのしかたなど、いろいろ主婦の知恵を教わるよい機会でもありました。

そして、それは認知症のご利用者様にとっては「若者に教えてあげた」というやりがいにもつながっていたと思います。
生活リハビリとも言えますし、認知症ご利用者様の尊厳にも結びつく(誰かに物事を教えるという点で)と思います。

まとめ

いかがでしたか?
認知症高齢者グループホームによっては、まさに家庭のように「冷蔵庫の残りで何つくろう?」的な発想もアリで、それが大型施設にはない楽しさの1つでもあります。
認知症高齢者グループホームに興味のある介護士の方の参考になれば幸いです。

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