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介護士コラム~体験談~

3分間砂時計を「5分です」と伝えて長風呂防止?入浴安全確保体験談

介護士の仕事の代表的なものに「入浴介助」があります。
「ご利用者様の長風呂はハイリスク」というのは、少し勉強した介護士なら誰でも意識するところですが、中には介護士泣かせ(?)の長風呂好きのご利用者様もいらっしゃいます。

そんなご利用者様対策(?)をした、介護士チームの体験談をご紹介します。

良い意味で「だます」ことで安全確保?

これからご紹介する内容は、私が所属した介護士チームとしては、良い意味でだますことで「ご利用者様の安全確保、リスク減少」として取り組みました。

でも、ご利用者様をだますことに抵抗がある介護士の方はマネしないでくださいね。

さて、話は本題の入浴介助対策になります。
入浴介助対策というより「長風呂好きご利用者様に、いかに適切な入浴時間で切り上げて(出浴)いただくか」という長風呂対策と言った方がよいでしょう。

特に男性ご利用者様は、世代的に「熱い風呂」や「長い風呂」を好まれる方が多いですよね。でも、介護士目線だと「熱い風呂」「長い風呂」はハイリスクですよね。

長風呂好きなご利用者様に普通に「○○さん、5分経ちましたからお風呂から出てくださいね」とお声かけしたら、「オレは長い風呂が好きなんだ」「もう少し入らせてくれ」とご利用者様から言われてしまった経験を持つ介護士は多いのではないでしょうか?

ご利用者様の満足度は大切・・・
でも、目の前でご利用者様が急変したらどうしよう・・・
それこそ長風呂が原因で・・・
なんて考えだすと、介護士にとってヒヤヒヤしてきますね。

例えご利用者様をだましてでも、(極端に言えば)生命の安全を確保しなければいけない・・・と思うことは、ある意味、介護士の純粋な気持ちとも言えます。

3分間砂時計を「5分です」と伝えてみた

入浴介助
私が所属していた介護士チームで、長風呂対策として実際に取り組んだことの1つは「3分間砂時計」を、ご利用者様には「5分の砂時計です」と伝えてみたことです。

浴槽につかった(入浴)と同時に砂時計をひっくり返し、ご利用者様には「この砂が全部落ちたら5分です」と説明しておきます。
でも実際は3分の砂時計です。

3分後、介護士「○○さん、砂が全部落ちました。そろそろお風呂からでましょうか?」
ご利用者様「もうそんなに時間経ったの?もう少し入らせてくれよ」
・・・とかなんとかやり取りしているうちは、ご利用者様も浴槽の中にいらっしゃることが多いので、そんなやり取りが終わり、ご利用者様が浴槽から出る(出浴)タイミングでちょうど5分。

そしてご利用者様から「長く入らせてもらえてよかった」「わがままいって悪かったねー」などのような、入浴時間は長すぎないけど、ある程度満足を得られる結果になったのでした。

まとめ

いかがでしたか?ご利用者様をだますことに抵抗がある介護士の方にはあまりおススメしませんが、入浴時の体調不良のリスクを減らし、かつご利用者様にはある程度ご満足いただける方法として参考になれば幸いです。

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