介護士コラム~体験談~
グループホームに入ってよかった実例について
- 2017.10.04 @ 新着
- 介護士コラム~体験談~
在宅生活が困難になり、施設入所を考える際、色々と悩む事があるかと思います。認知症の方でしたら、施設に入って急速に認知症が進行してしまった等の声も耳にする事もあるかもしれません。
施設の中に一つに、グループホームという施設があります。グループホームは認知症の方が対象の施設です。ここでは、グループホームに入って良かった事例をご紹介したいと思います。
持てる力・得意な事を発揮できた事例
80代女性の方のケースをご紹介します。入所当初は、混乱される事が多く、帰宅願望が多くありましたが、日々の調理に参加したりするうちに落ち着いて過ごされるようになりました。事業所によって方針が違うと思いますが、今回ご紹介させて頂く事業所は、食事・掃除・洗濯物干しやたたみ等家事は入居者様と一緒におこなっていました。
この女性の方は入所前、飲食店の経営をされておりました。お料理の味付けや調理方法を教えてもらうという方法を続けました。そうすると、グループホームがご本人にとっての、「お店」になっていき、混乱する事も少なくなりました。得意な料理を活かす事ができ、尚且つ自分の居場所を作る事ができた事例です。
自身の過ごしたいように過ごす事ができた事例
二つ目の事例は80代の男性です。この方は足が丈夫で、とてもお元気でしたが、アルツハイマー型認知症でした。入所前に住んでおられた自宅は、グループホームから近く、そのままの状態で残しておられました。
この方は、一所でじっとしている事がとても苦手で、外出がお好きでした。夜間以外は施設に施錠をしていなかった為、度々お一人で外出される事がありました。その度に追いかけて施設に戻って頂いていましたが、又すぐに出て行ってしまう状態でした。
家族様とも話し合い、「ご本人の好きなように過ごしてもらおう」という事になりました。それからは、外出時にはGPSの機械を持って頂き、自由に外出して頂くようになりました。大抵の場合は近くを少し散歩し、自宅に帰るというパターンでした。色々な危険と隣合わせだとは思いますが、「1人で散歩がしたい」というご本人の意志を尊重した事例です。
自身の役割を持つ事ができた事例
最後にご紹介する方は80代の女性の方です。この方はいつも自信が無さそうなご様子で、失敗する事をとても恐れているような方でした。食事以外は自室で過ごす事が多く、他者ともあまり関わりを持たない方でした。そこで、洗濯物たたみと、たたんだ洗濯物を、皆さんのお部屋に届けて頂くようにお願いしました。
洗濯物を届けてもらった入居者様は「いつもありがとう」とお礼を言われます。そうすると、ご本人の自信につながったようで、自身の役割として、いつもして下さるようになりました。食事以外でも共有スペースで過ごされる事が多くなりました。
まとめ
このように、一人一人の得意な事を活かす事ができたり、思いをくみ取りやすいのがグループホームの特徴の一つと言えるでしょう。グループホームも事業所によって様々ですので、事前にしっかりと確認しましょう。
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