HOME > すべての記事 > 介護士コラム~体験談~ > The O型と言えるおおらかさ!ステキなご利用者様との出会い1

介護士コラム~体験談~

The O型と言えるおおらかさ!ステキなご利用者様との出会い1

介護の仕事は決して楽ではないけれど、苦労を忘れさせてくれるだけのやりがいや魅力もたくさんあります。
その1つは、仕事で直接かかわるご利用者様との出会いにあるのではないでしょうか?
今までに私が出会った、ステキな(オモシロイ)ご利用者様を紹介します。

Y様(女性)は、オブラートをツバをつけて数えていた

私が以前働いていたデイサービスセンターに、Y様という女性のご利用者様がいらっしゃいました。当時90才を超えており、軽い認知症の症状はありましたがお身体は元気で明るい方でした。
そのY様が話されていたことで今でも思い出し笑いしそうになる話があります。

Y様が40代~50代の頃、働きに行っていた工場でオブラートを作っていたそうですが、このY様「私はオブラートを数えるときに、ツバをつけて数えたことがある」「それで工場長に怒られたよ」と笑いながら話されるのです。

記事を読んでいる皆さん、Y様はなぜ工場長に怒られたかわかりますか?

オブラートとは?なぜツバ(だ液)をつけるといけないのか?

オブラート
オブラートをご存じでない方のために解説します。

オブラートとは、主に粉薬などを飲むときに粉薬をつつむ、うすい紙のようなもの(見た目はクッキングシートのような感じ)で、でも口に入れるとだ液(ツバ)で溶けていきます。

例えば苦い粉薬などはオブラートにつつむことで口に入れたときの味をわからなくすることができ、だ液(ツバ)で溶ける性質があるので口に入れてすぐ飲みこんでしまえば、苦い粉薬の味を感じることなく喉を通過させて胃に入るころにはオブラートは溶けて、薬は効果を発揮し、オブラートそのものは人体には無害なので飲みこんでも心配はないというものです。

Y様は、オブラートを数えるときにツバ(だ液)をつけて数えたのです。

ツバ(だ液)をつけてオブラートを数えてしまうと、ツバ(だ液)をつけたところは当然、溶けていきます。当然製品にならないため、Y様は工場長に怒られたということになるわけです。

これぞ血液型O型のおおらかさ「私はこまかいことは気にしない」

こんな話を笑いながら話せるY様は、私にとってはとてもオモシロイ存在でした。
よく「私はこまかいことは気にしないんだよ、アッハッハ・・・」と口にしていました。

オブラートを何のためらいもなくツバ(だ液)をつけて数えたY様は、私から見ると“The O型”と言えるほどのおおらかさがありました
90才を過ぎても元気でいることができる秘訣は、こんなところにもあるのかなと思わせてくれるご利用者様でした。

いかがでしたか?
ご利用者様とのステキな出会いがあるのも介護の仕事の魅力です。

掲載中の転職サイト一覧

介護士コラム~体験談~関連記事