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持っていると有利な介護系資格

認知症サポーター養成講座を受講してオレンジリングをもらおう!

「認知症サポーター養成講座」という講座があるのをご存じですか?

「認知症サポーター養成講座」は、本来は一般住民向けの講座であり、介護士が持っているとよい資格とは少し違いますが、認知症に対する基本的な事柄を学ぶためには最適の講座です。また、認知症のご利用者様との関わり方に悩んだときに、介護士が原点に立ち返ることができるような講座でもあります。

今回の記事では「認知症サポーター養成講座」とはどのような講座で、受講するとどのようなメリットがあるのかについてご紹介します。

「オレンジリング」という証がもらえる

いきなり結論ですが、認知症サポーター養成講座を受講した方は「オレンジリング」をもらうことができます。

このオレンジリングが認知症サポーター養成講座を受講した証となり、名札など目に見えるところにつけることで「この人は、認知症サポーター養成講座を受講済みで、認知症に対して基礎的な理解がある人」と周囲に示すことができます。

認知症サポーター養成講座は、基本的には無料で受講できます。
また受講済み、修了の証であるオレンジリングも無料でもらうことができます。

認知症に対する基礎的な知識を無料で学ぶことができ、修了証代わりとも言えるオレンジリングも無料でもらうことができる、これが認知症サポーター養成講座を受講した方のメリットです。

基本的には一般住民向けの講座内容

認知症サポーター養成講座の内容は、基本的には介護士が学ぶべき内容より前段階の、一般住民向けの内容です。

認知症サポーター養成講座は各地域で開催されていますが、そもそもは「地域みんなで認知症に対する理解を深め、認知症の方をサポートしよう」「認知症に対する基礎的な知識を身につけて、例えば地域の中で道に迷って困っているような方(認知症らしき方)を発見したら、警察に届ける等、みんなで認知症の方や、その家族を支えよう」という目的の講座です。

介護士の認知症介護の振り返り等に役立つ

認知症サポーター養成講座は一般住民向けの内容といっても、介護士も学ぶ意義があります。

認知症サポーター養成講座の内容は、認知症に対する基礎の基礎とも言える内容なので、例えば介護士が認知症のご利用者様との関わり方や介護方法で悩んだときなど、介護士自身の振り返りにも役に立ちます。

介護士になりたての新鮮な気持ちになる

少し話はそれますが、介護士になりたての頃、多くの介護士は認知症のご利用者様への接し方、関わり方にとまどいながらも、優しい言葉かけや否定しない声かけを実践しようとします。

しかし、介護士が介護の仕事に慣れてくると、例えば今まで認知症のご利用者様に対して優しく丁寧に接していた介護士の言葉づかいが乱れたり、介護士自身がイライラしてきたりすることがあります。

入所施設においては、退所にともなう新規入所が発生しない限り、介護士は出勤の度に同じご利用者様と関わることとなります。
表現は不適切ですが、出勤しても関わるご利用者様が同じであるが故に、介護士自身の気持ちの中で、ご利用者様に対して新鮮味が薄れていくこともあります。

つまり、初心を忘れてしまった状態になってしまうのです。
この介護士になりたての頃の新鮮な気持ち、認知症のご利用者様に対してとまどいながらも、優しく丁寧に関わろうと努力していた頃の気持ちに戻れるのが、認知症サポーター養成講座の内容には詰まっています。

介護士が、介護士としての初心に立ち返り、介護士としての新鮮な気持ちになることができるのも、介護士が認知症サポーター養成講座を受講するメリットと言えます。

施設内での研修開催も可能

認知症サポーター養成講座の各地域における開催は、地域包括支援センターが主となり開催しているところが多いです。

介護施設において無料で、介護士の研修として開催可能な地域や、対応してもらえる地域包括センターは多くあります。
施設内の研修担当介護士などは、施設所在地の地域包括支援センターに確認してみるとよいでしょう。

認知症サポーター養成講座の開催にあたって、最低必要な受講者数がありますが、対応してもらえる地域包括支援センターにもよっては受講者10人程度から開催してもらえるところもあります。

同じ施設で複数回の開催に対応してもらえる地域包括支援センターもありますので、規模の大きい施設においては、多くの職員が受講できるように複数回開催することもぜひ検討してください。

ご家族様向けのツールとしての活用も可能

施設によっては、例えばご家族様を呼んでの家族会等のツールとして活用することも可能です。
介護士だけが学ぶのではなく、ご家族様にも認知症サポーター養成講座を受講していただくことで、認知症のご利用者様に対するご家族様と施設側の相互理解を深めることができます。

ご利用者様の支援に対して、ご家族様と施設との間で共通認識でき、例えば「どうしてのウチの父(または母等)は、いろいろ忘れてしまっているのかしら?」といった、ご家族様の基礎的な悩みを解決できる方法の1つにもなります。

まとめ

認知症サポーター養成講座は、本来は一般住民向けの内容ではありますが、介護士が受講するメリットもあります。
また受講の証としてオレンジリングという目に見える形をもらうことができ、周囲に「認知症に対する基礎的な事を理解している」と示すこともできます。

認知症介護で悩んでいる介護士の方、認知症のご利用者様に対する関わり方を良い意味で変えてみたい介護士の方は、機会を作ってぜひ受講してみてください。

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