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介護士が腰痛が出てきた際の、対策方法

どの業界・どの職種で働く上で腰痛の問題はつきものですが、腰痛の症状が最も出やすいのは医療業界や製造業や介護業界です。
腰痛は、「いつものこと」や「ささいなこと」と甘く見られがちなところもあり、そうした考え方の人もかなり多いのではないでしょうか。

しかし、腰痛を甘く考えていると自分の人生に大きく作用し、最悪の場合一生を台無しにすることすらあります。
今回、腰痛が出てきた時の対策方法についてご紹介していきます。

腰痛の起こる原因

私たちの背骨は、腰が曲がっていない限り普段真っ直ぐの姿勢を保っている為背骨も真っ直ぐという風に思っている方も多いと思います。
しかし、実際は背骨はS状の形が保たれておりこの形が最も安定しており、逆に背骨が真っ直ぐの状態は背骨自体にかなりの負担がかかります。

では、背骨に負担のかかるのは立っている時と座っている時のどちらが負担がかかるかと聞かれた際、一見立っている方がかかりそうに思えますが、実際は座っている時の方が背骨に負担がかかっています。

なぜなら、立っている時の方がS状の背骨の形が保たれているため、最も背骨が安定した形が保たれているが座っている場合、S状の形が崩れるため腰や背骨に負担がかかるためです。

腰痛の原因となるのは、同じ姿勢を保ち続けることや老化による原因があります。
これは、同じ姿勢を続けることにより背骨に負担がかかっているためです。

また、老化により骨や筋力が落ちることにより背骨のバランスが悪くなり脊椎に負担をかけることが原因です。
そのため、このまま放置するとヘルニアになったり椎間板を急速に老化させ、立てなくなることもあるため「ささいなこと」と甘く考えることは大変危険であると考えられます。

介護士が腰痛を起こしやすい理由

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介護の現場で働く職員の中に、「腰が痛いんだよね」いう人はかなり多くいると考えられます。
では、介護士がなぜ起こしやすいのかというと姿勢に理由があります。
立ったり座ったりを続けることと、立ちっぱなしではどちらの方が腰が痛いでしょうか。

それは、立ったり座ったりする方が腰が痛くなります。
なぜなら、立ち姿勢と座り姿勢では背骨の形状が違うため腰に負担がかかるからです。

介護業界で働く人が腰痛を起こしやすい理由は、この「立ったり座ったり」の姿勢を労働時間中繰り返すからです。
また、車椅子移乗時は利用者により体重が全然違うため、重い利用者を移乗する場合は力の有る無しに関わらず腰に負担がかかります。

オムツ介助時は、基本的に頭を下に向けることが多く、後片付けの際もしゃがみますし、非常に体制が変わりやすいため腰が痛みます。
食事介助はあまり腰に負担のかかる姿勢はしないですが、入浴介助時は、利用者の入浴スタイルにより体制が変わりやすいのでやはり腰に負担がかかりやすいです。

このように、介護士が腰痛を起こしやすいのは移乗や体制が変わりやすいために起こします。

腰痛が起こった際の対策法

介護業界で働くうえで腰痛はつきものです。
しかし、腰が痛いから仕事が出来ませんという訳にはいきません。
ここでは、腰痛の対策について紹介していきます。

まず、腰痛が起きた際に先に思い浮かぶことは湿布をはることではないかと考えられます。
しかし、実際湿布を貼る際「温湿布」と「冷湿布」のどちらを貼れば良いかが分からない方や間違った使い方をしている方が多いと見けられます。

では、どちらの湿布をどのように使用すればいいのか。
それは、重労働や過度の運動により腰を酷使した際や瞬間的な痛みの際は「冷湿布」、慢性的な痛みの際は「温湿布」を貼るように使用すれば問題ないです。

次に自分の体に合ったコルセットを着用することも腰痛対策の一つです。
これは、腰付近にコルセットを付けることにより骨盤のズレを防げるため、効果的とも言えます。
ただし、コルセットを日常生活で着け続けることにより筋力が著しく低下するため、仕事の間のみに留めることが望ましです。

また、腹筋と背筋を鍛えることでも腰痛対策になります。
本来、背骨はお腹と背中の筋肉により支えられているため、腹筋と背筋のバランスによって痛みが軽減されると言えます。

ただし、同じ腰痛でも脊椎や神経に影響を与えているものもあるため、少しでも違和感を感じたら整形外科に行き診療をしてもらう方が良いでしょう。

まとめ

腰痛は、背骨の形状によっておこるものであり、介護士が腰痛を起こしやすいのは体制や姿勢が変わりやすいためにS状の形状を維持することが難しいことや車椅子移乗による腰にかかる負担が大きいことが理由として挙げられます。

腰痛の痛みや症状には個人差があり、自分に合った腰痛対策を行うことが重要です。
また「仕事柄だから」や「歳だし」と甘く考えている場合、ヘルニアや神経系による症状を見過ごしてしまう場合があるため決して「腰が痛い」からといって甘く見てはいけません。
また、少しでも腰に違和感を感じた場合、医療機関で診察することを強くお勧めします。

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