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相談員がうつになりやすい理由について

介護職に限らず、うつ病になっている方はどこにでもいます。
現代の社会においてはうつ病の人数も増えつつあり、若者のうつ病もよく見る時代となっております。

また、うつ病とは一口に言っても種類が一種類だけでなくいくつもの種類があり、現代においてはうつ病のメカニズム自体が変わっていたり、他の病気や症状と一緒にうつの症状が出るケースもまれではなくなっています。

そんなうつ病ですが、実は介護相談員がうつ病になりやすいことが分かってきました。
しかしなぜ、相談員の方がそれほどうつになりやすいのかは、イマイチピンとこない方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、介護相談員がうつになりやすい理由について紹介していきます。

うつになりやすい人の特徴

うつ病になりやすい人にはある特徴と共通点がありますが、これを満たしたからと言って必ずしもうつ病とは言えません。
あくまでもうつ病になりやすいといったお話のため、その点のご理解についてお願いします。

まず、うつになりやすい人の特徴と共通点として挙げられることは「性格」です。
その中でも、真面目な性格の方や完璧主義な人が特になりやすいとされております。

なぜそうなのか、気になりますよね。
その理由としては、真面目な性格の方からお話しますと、基本的に周囲の方の期待や自分の両親の期待に応えようと必要以上に頑張ってしまいがちだからです。

一見するとこれだけでは「え?」となりがちですが、実は体内では本人の意識していないうちにかなりの疲労とストレスが溜まっており、気が付いた時にはかなり深刻な状況でしたり、取り返しのつかない自体になった頃だったりします。

物に例えるなら、壊れる寸前までフル稼働している機械とも言えます。
つまり、うまくストレスや疲労を逃がしてあげないと、後々体を壊す原因にもなってしまうのはこのことでもあります。

次に「完璧主義」な方です。
物事において全て完璧にこなさないと気が済まない方が中にはいますが、これも上記のように体にかなりの負担がかかってしまいます。

つまり総じて言えることは、ストレスや疲労をうまく逃がせない人がうつになりやすいとも言えます。

また、オーバーワークもうつになりやすい人の特徴でもあります。
自分の体の限界がどの程度なのかを知り、リラックスをすることや、カウンセリングに行って不安を打ち明けることによって、うまく自分の中からストレスや疲労を発散させることがうつ対策になると言えます。

なぜ相談員の方がうつになりやすいのか

うつになりやすい人の特徴や共通点に関しては上記の通り示しましたが、ではなぜ相談員の方がそれほどうつになりやすいのか気になるところではないでしょうか。

元々、介護業界自体が慢性的な人手不足の業界としても知られている業界でもあります。
そのため、一人一人にかかる仕事の負担自体がどうしても多くなってしまったり増加してしまったりするのです

知らず知らずのうちに自分自身の体が限界を迎えたり限界を超えていたりすることもあるため、気が付いた時には手遅れになっていたということがザラにあると言ってもいいくらいです。

また、日々の仕事の中で介護職はどの立場であってもどの役職であっても気の抜けない仕事でもあります。その施設に命を預けている業界の仕事でもあるからです。
そのため、「介護うつ」という言葉が存在してしまうくらい、うつになりやすい仕事とも言えるからです。

特に、相談員となりますと、苦情や不満を聞くケースがよくある仕事でもあります。
苦情や不満を聞いて対応する職業でありがちなこととして行き違いだった・面白半分・詐欺、噓の報告といったケースもありその対応に追われるケースもあります。

するとかなり精神的なダメージが蓄積するだけではなく、我々が想像もしないようなストレスや疲労が溜まってしまうのです。
それだけではなく、オーバーワークにもなりがちになってしまうためうつになりやすい、ということが言えます。

まとめ

日常生活において溜まるストレスと、仕事で溜まるストレスは、「別物」であると考えたほうが良さそうです。

まだまだ挙げきれなかった部分もありますのでここで少し紹介しますと、一人で何でもやろうとする人や、一人で抱え込みがちな人も、うつになりやすい人の特徴でもあります。
何でも一人でやろうとするため、どうしても自分自身にかなりのストレスや疲労が溜まりがちになってしまうことが理由とされています。

自分自身の今の体の状態を見直してみて、「ちょっと疲れているのかな」と思った方はかなり危険な状態になっているかもしれません。
なぜなら、「ちょっと」と自分自身で感じている時点で、すでに体が悲鳴をあげている証拠だからと言えます。

ストレスや疲労は溜め込むのではなく、自分なりに発散したり逃がしてあげることでうまく付き合っていくことがこれから働くうえで大事になってくるのだと、私自身しみじみと感じました。

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