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糖尿病を持っている高齢者に対して、介護をする上で注意したいこととは?

糖尿病を罹っている人は少なくありません。また、糖尿病はケアの仕方によって悪化を予防および改善することができます。逆にケアの仕方によっては、悪化する可能性もある緒ソロ氏病気となります。ここでは、糖尿病を持っている高齢者に対して、介護をする上で注意したい点をお知らせします。

糖尿病の症状について知ることが必要です。

糖尿病の症状として、喉が渇くことが良くありますが介護をしている中で水分をやたらと欲しがるときには注意が必要です。高血糖により喉が渇き水をほしくなります。しかし、水を飲んだからといって血糖値が下がるわけではありません。そのため、水をいつも以上にたくさん欲しがるときには、看護師に相談することが必要となります。また、そのほか立ちくらみ(眩暈)や排尿量がいつもより多く、尿をしたときに泡が出るようなときも高血糖で糖尿病の悪化の可能性が考えられます。少しでも変だと思ったらそのままにせず、必ず看護師に相談することが必要不可欠となります。
高血糖症状が続くと、意識を失い死に至ることもあります。そのため、日常生活の中でいつもと違うと感じたときはすぐに医療につなげることが必要となります。また、低血糖においても意識が失うことやめまいを引き起こすことがあります。そのため、日頃から糖尿病を罹っている高齢者に対しては、意識状態や排泄状況等に対し観察を行い異変に気づける力を持つことが大切となります。

糖尿病の人は傷が治りにくく、悪化することが多いです。

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糖尿病は、血液の病気であり血管がぼろぼろになります。そのため、怪我をしたとき等に傷口が治りにくくさらに感染して悪化してしまうこともあります。例えば、ちょっとした切り傷一つでも、通常であればすぐに止血し皮膚形成され治る所ですが、糖尿病の数値が悪い場合傷口がジクジクし化膿してくることがあります。また、そこから細菌が入りひどくなれば壊死といって組織自体が死んでしまい切断しなくてはならなくなることもあります。
そのため、怪我の予防および体調を十分観察し管理していくことが大切となります。また、体重の管理や食事の管理などを栄養士・看護師とともに行い、糖尿病の数値を安定させることが必要不可欠となります。数値が安定していると、数値が安定していないときに比べ傷口が悪化しづらいため、介護士も糖尿病高齢者の血糖値に気をつけて見ていくことが必要となります。特に食前に血糖を測る高齢者も多いため、基準となる空腹時血糖値を理解しておくことが大切です。

低血糖症状に十分注意することが必要です。

糖尿病は高血糖も危険ですが、低血糖はさらに命の危険があります。インスリン注射をしている高齢者の場合は特に、注意をする必要があります。インスリン注射は、食事の前にすることが多いですが、注射後食事を摂取できなかった場合血糖値が下がり低血糖症状を引き起こす可能性があります。そのため、食事量の観察を行い食事量が少ない場合などはすぐに看護師に報告することが必要です。また、食事の後にインスリンをする場合も同様で、食事量を確認し報告してから注射を打ってもらわなければなりません。
低血糖は、意識混濁しぐったりしています。ぐったりしている中でもまだ意識があれば、すぐに飴玉やブドウ糖を口に入れます。それだけでも、低血糖症状を改善することができます。また、できればすぐに看護師に伝え血糖値を測定し医療措置を行えるよう介護していくことが必要となります。

まとめ

糖尿病は、全身に悪さをする病気であり、ケアが遅ければ死に至ってしまうほど恐ろしい病気であるからこそ、病態把握をきちんと行い報告・連絡・相談そして、適切な処置が行えるようケアを行っていくことが必要です。そのため、日頃から高齢者の変化に気づけるよう日々の高齢者と向き合いおかしいときにおかしいと思える感性を磨くことが必要不可欠となります。

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