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水分補給が高齢者の健康と密接に関係している理由

高齢者がいつまでも健康に過ごして行く為には、どのような過ごし方が理想になるのでしょうか?
大事なのは自分らしく生きていく事です。友人や夫婦で旅行に行って楽しく過ごしたり、時には趣味に没頭する時間も大切でしょう。

また、健康的に過ごす為には適度な運動も必要になります。
もちろん若い頃のような激しい運動は出来ませんが、散歩をして足腰の運動をしたり、体操や脳トレを行い、健康寿命を出来るだけ延ばしていけるように努める事が重要です。

食事もしっかり3食とる事が理想でしょう。暴飲暴食は避け、バランスの取れた食事をする事が理想です。
野菜やお肉、キノコ類や果物等を適量食べるように心がけるようにしましょう。

ここまでしっかりした管理をしていけば、健康寿命は延びていき元気に過ごせる時間は増えるでしょう。
ただ、健康に悪いからと好きなお酒を禁止したり、禁煙させられたりすれば、楽しみが制限され精神的な苦痛を感じてしまうかもしれません。

肉体的に健康であっても、精神的につらい思いをしないよう、バランスの取れた健康管理が必要ですね。

健康の為に最も重要となる水分補給

運動・食事・趣味等のバランスをしっかりとり、健康に注意しながら生活している高齢者の方でも、一番おろそかにしがちのもの、それが「水分補給」です。
いやいやそんな事はない、しっかり水分はとっているよ!という方もいますが、体内に必要となる水分量に比べると全然足りない事が多いようです。

水分が体に足りない状況が続けば、もちろん脱水になってしまい、発熱・体調不良・意欲低下に繋がり最悪入院が必要な状態になってしまう可能性があります。
また、朝・昼・夕と必ず水分補給をしていても、このような状況になってしまう方も大勢いる様で、自分が何故脱水症状になってしまったのか理解できない方もいます。

では何故、水分補給がおろそかになりがちなのでしょうか?

「水分を蓄える筋肉が低下してしまい、体内の水分量が低下している」

人間の筋肉は、老化と共に減少していきます。もちろんしっかり運動をしている人でも、若い頃から比べれば、少なからず減少している事でしょう。

80代・90代になっていれば、さらに筋肉量は減少しています。
筋肉は体で最も多く体液を含んでいる所ですので、減少すれば体液量も減少してしまい、体に必要な水分量と程遠い量しかなくなってしまうのです。

「のどの渇きを自覚しにくくなる」

しっかり水分補給をしている高齢者でも、運動したり、入浴した後に感じる喉の渇きが、若い頃と比べてとても減少しています。

原因としては、加齢とともに口渇中枢の機能が下がり、体液が減少していても自覚しにくくなっているのです。

その為、時間でばかり水分補給を気にしていると、その他の運動や入浴後に喉が渇いた状態になっていても「喉が渇いてないから大丈夫」となってしまう事があります。

喉が渇いていないのではなく、喉の渇きに気付きづらい状態になっている事をしっかり理解しておく事も大切なのです。

必要としていても、飲む量を制限している場合も

今では、水分補給と健康の関係についてはニュースで取り上げられたり、介護サービスを利用していれば介護士やケアマネージャーから水分補給を心がけるよう、顔を見れば言われる程認知されている内容になりました。
もちろん何度も言われている高齢者の方も理解し、気にして水分摂取をしている方も多いでしょう。

しかし日が沈むにつれて、段々と一回に飲む量を減らし、寝る数時間前には水分補給を全くしないようにしている方も多いようです。
それも喉が渇いていると感じていても我慢してしまう方もおり、翌朝体調を崩してしまう高齢者も見られるようです。高齢者が「喉が渇いた」と自覚している時は、体内の水分量はかなり少なくなっている可能性があります。

それでも飲まないようにしている理由、その多くは「トイレが近くなり夜目を覚ましてしまうから」という内容が1番のようです。
トイレが近くなり、目を覚ましてしまう事を嫌がる高齢者は非常に多く、その為夕方、夜になるにつれて飲まないようにする傾向が見られているのです。

しっかり水分を摂る事が、健康への第一歩

定期的な運動や食事制限はもちろんですが、まずはしっかりと水分補給をする事を心がけるようにしましょう。
水分補給を心がけるというのは、高齢者の体の状態や体内の水分量について把握し、体が必要とする水分補給を心がける事です。

健康の為に運動をしたのに、その後の水分補給をしっかりしなければ、逆に健康が損なわれてしまいます。
定期的な水分補給に加えて、運動や入浴後、外出から戻ってきたとき等にも必ず水分補給が出来るよう、時間帯で飲むのだけでなく、決まった行動をした後に飲む事を心がけるようにしましょう。

まとめ

今回は、水分補給がいかに健康に密接した関係であるかを紹介しました。

高齢になれなるほど、体内の水分量は低下し、喉の渇きに鈍くなってしまいます。
決められた時間に水分補給をするだけでなく、普段から少量ずつ飲むようにすると良いでしょう。

また、高齢になった自身の体についても理解し、「何故水分補給が必要なのか?」という事を学ぶ事も必要な事でしょう。
健康寿命を延ばし、元気な老後を過ごしていきたいですね。

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