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介護士のお仕事

施設で働く方の一日のスケジュール紹介

介護業界で働き始めるなかで、最も気になることは「一日のスケジュール」ではないかと思います。これは仕事をするうえで大事なことでもあり、その勤務ごとに行う業務が大きく変わってきます。

もちろん、ヘルパーの方がやることやヘルパーとナースの方が協力して行う業務がありますし、交代勤務のなかでもやることが大きく変わってくるためです。

そこで今回は、介護士の勤務形態と一日の流れについて、事例を交えながら紹介していきます。

介護職員の勤務形態

介護施設には「交代勤務」とよばれるシフトが組まれており、多くのところは4交代・5交代の施設が多いのではないでしょうか。
多くの施設では「早番、日勤、遅番、夜勤」といった感じに分かれており、勤務時間もバラバラであり、一部の施設ではこれに「超早番、超遅番」が加わる施設もあります。

これらの勤務形態にはそれぞれの担当業務があり、業務の流れ自体が変わっており、当然ながら残業が割り当てられています。
また、施設の形態でも大きく関わりが見られ、老人保健施設・訪問介護・特別養護老人施設等の形態で一日のスケジュールが全く違ってきます。

例えば、訪問介護や通所サービスを行っている施設ですと、送迎の時間プラス通常の業務も込みで入ります。
老人保健施設ですと、比較的自力で動ける方が多いため、食事介助の時間や一人の利用者についている人数が少なかったりする傾向がみられます。

逆に、特別養護老人施設ですと、自力で動かす力が老人保健施設に比べるとあまりいないため、食事介助にかかる時間が長くなってしまいます。
自分の働く施設の形態を知り、そのスケジュールに合わせる必要があります。

業務内容

介護施設は「交代勤務制」になっているため、どの勤務形態でも仕事に割り当てられる時間が全く違いますが、業務内容はどこもそれほど変わってはおりません。

例えば「入浴介助、食事介助、排泄介助、おやつ介助」があり、排泄介助はどの勤務形態でも共通して行われます。
逆に、夜勤帯の時間は「入浴介助・食事介助・おやつ介助」は行われません。

早番勤務の一例としては、7:00に離床介助、8:00から食事介助を行い、食事介助が済むとオムツ介助・排泄介助に入ります。
その際、引継ぎを聞きに行ったりすることもあります。

9:00には入浴介助を行い、残り時間は雑用やラウンジの見回り、介護記録の記入が行われ、12:00に昼食介助が始まります。
その後、14:00頃からレクレーションの参加や入浴介助が始まり、15:00におやつ介助が始まり、16:00頃に勤務終了という流れになります。

日勤の場合、離床介助以外は早番勤務の仕事とそれほど変わらないみたいですが、 勤務終了時間は17:00から18:00になります。

遅番勤務の場合、出勤時間が11:00だったり12:00からだったりしますが、こちらは、夕食介助と排泄介助と就寝介助が加わりまして、勤務終了時間が21:00と遅めになります。

流れとしては、18:00から夕食介助が始まり、その後、口腔ケアや排泄介助を行い21:00に利用者が就寝する流れになります。
夜勤では、21:00までの仕事に加え、巡回の時間が割り当てられております。

比較的、早番は食事やおやつ介助に入ることや引継ぎを聞きに行くことが多いです。

日勤者の場合は、入浴介助と排泄介助の割合が多く見受けられます。遅番の場合、食事介助と排泄介助に重点が置かれていることが多く見受けられます。夜勤の場合は、巡回や内勤が多く見受けられます。

ただし、これは勤務の一例であり施設によって異なります。
例えば、早番の場合は内勤の方に重点が置かれる代わりに入浴介助は一切やらない施設もあります。

まとめ

介護施設での勤務形態は、多くの施設では4、5交代の交代勤務制のシフトがとられています。
また、施設の形態によって一日のスケジュール自体が全然違います。

排泄介助、食事介助はどの勤務形態でも共通のことであり、入浴介助は基本的に昼間のみになっております。
ただし、働く施設の方針によって違ってくるため、自分の働く施設の形態を知り一日のスケジュールを覚え、「この時間になったらこの仕事」といったように覚えておかなければなりません。

また、「自分は早番だから」や「自分は遅番だから」と関係ないではなく、勤務外の仕事もやることにもつながるため、自分の勤務外の仕事だからといって何もしないということはおかしな話です。
柔軟に取り組むことが大事になります。

また、引継ぎを聞いた方は、自分だけが情報を持っているのではなく、他の勤務帯の方との情報の共有をすることが大事になってきます。

例えば、オムツ介助の際に尿量測定が加わったとします。引継ぎで尿量測定のことを言われたのに誰にも引き継がなかった場合、クレームになるだけではすまなくなってしまいます。
そのため、引継ぎ事項について他の勤務帯の方にもきちんと伝えることが重要です。

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