HOME > すべての記事 > 介護士のお仕事 > 介護士もラクになる!?ご利用者様の能力活用は、ご利用者様+自分の為

介護士のお仕事

介護士もラクになる!?ご利用者様の能力活用は、ご利用者様+自分の為

介護系の資格を取るための勉強をしていると、どのテキストにも必ずといってよい程
登場するキーワードの1つが、ご利用者様の「残存能力の活用」という言葉です。

この「残存能力の活用」は、ご利用者様のためであることはもちろんですが、
結果介護士自身のためにもなるということに触れてみたいと思います。

「残存能力の活用」は本来ご利用者様のためだけど・・・

「残存能力の活用」は本来ご利用者様のための言葉ともいえます。

介護士が過剰に介護しない(放置することとは別です、誤解のないようにお願いします)ことで、ご利用者様が有している能力を奪わない(またはその能力を落とさないようにする)ということになります。
これは介護保険の考えの1つとも言えます。

「残存能力の活用」で、介護士もラクになる

ご利用者様に「残存能力を活用」していただくことは、単にご利用者様にメリットがあるだけではなく、実は介護士にとってもメリットがあるということをご存じでしたか?
「残存能力の活用」を意識するだけで、介護士は良い意味で介護がラクになります。

例えば、車いすのご利用者様が、車いす→便座に移乗する場面において、介護士が抱きかかえて移乗介助することは一見あたり前のようですが、介護士にとっては腰に負担がかかり、体力の消耗や腰痛のリスクをともないます。

このような場面でチョット考えを変えて、ご利用者様に手すりを握る力(握力)がある場合、そして多少なりとも足でふんばる力がある場合は、介護士が丸抱えしての移乗介助ではなく、ご利用者様に手すりを持っていただき、少し立ち上がっていただきながら移乗介助をするという一部介助という考えに切り替えてみましょう。

もちろん本来ご利用者様のためである「残存能力の活用」なので、ご利用者様の握力や脚力は現在有している能力を保つことができますが(能力が一気に低下することはない)、メリットはそれだけではありません。

介護士にとってのメリットもあります。
介護士が丸々抱きかかえて全介助で移乗するよりも、よっぽど介護士は腰への負担が少なく腰痛のリスクが少なくなります。
介護士自身の体力の消耗も抑えられます。

「残存能力の活用」は結果的に介護士のためでもあるのです。

まとめ

いかがでしたか?
「残存能力の活用」で、ご利用者様にとっても介護士にとってもメリットのある
介護方法を見つけてみませんか?

この記事の内容が、介護の仕事に携わる方の何らかの参考になれば幸いです。

掲載中の転職サイト一覧

介護士のお仕事関連記事