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介護士のお仕事

介護施設での看取りはどんなことをするのか

介護サービスの利用者方には、介護度が重く自宅で生活するのが困難な方もいます。そんな方が生活の場として多く過ごしているのが「入居施設」になるでしょう。

入居施設には、24時間365日介護士が常駐しているので、毎日介護が受けられます。また、大体の施設は毎日面会を可能としているので、時間がある時には家族は気軽に会いに行く事が出来ます。

体の状態や、最近の過ごし方なんかも施設の職員に聞く事が出来ますし、家族の希望や要望も伝える事が出来るのです。
介護負担がなくなった家族も仕事復帰を可能にしたり、旅行等の外出を可能にしてくれます。

そんな利用者本人だけでなく、家族の負担も減らす事が出来る介護施設ですが、入居していられる期間はどれくらいなのでしょうか?
また、最期を迎える時は介護施設での対応は可能なのでしょうか?

入居施設の種類

入居施設にも色々な種類があります。特別養護老人ホーム・介護付き有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホーム・老人保健施設等、他にもさまざまな種類があります。

どこの施設もタイムスケジュール的な物に大きな差はありません。施設内で必要な介助を行いながら、機能訓練や行事を行い、施設で支援を受けながら楽しく生活が出来るように、介護士が必ず毎日対応してくれます。
その為、利用者は手助けを受けながら施設で快適に生活する事ができるのです。

しかし、施設形態によっては「最期までその場所で生活できる所」「期限が決まっている所」「最期まで入居していられる条件がある所」が存在します。

例えば老人保健施設ですと、在宅復帰を目指した入居施設になる為、施設でリハビリを行い、状態がある程度改善されれば退去しなければなりません。
またサービス付き高齢者向け住宅ですと、在宅扱いのサービスになるので、寝たきりなどで重度の介護度になってしまうと、介護保険内では賄いきれなくなり、退去を勧められる事もあるようです。

他の介護施設でも、医療行為が必要になる場合には退去になる場合や、感染症に感染した場合に退去をしなければならないような所もあります。

しかし、そんな中でもしっかり最期まで看取ってくれる施設は多くあります。
看取り対応の施設は年々増えてきており、利用者の状態が変わるにつれて、施設をたらいまわしにされない為の「看取り対応型の施設」が必要となっているのです。

看取りとは?

そもそも「看取り」とは、【これ以上治療の見込みがない状態】の事を言います。

利用者の方の中には、大きな病気を抱えている方や、高齢の為体の状態が良くない方がいます。
そんな中、施設で介護士や看護師は、医師による薬の処方や指示に従いながらケアを行っています。利用者の状態を目で見て・記録で情報を残し・医師に報告する作業を繰り返し行っているのです。

しかし、しっかり健康管理を行っている中でも、元々もっている病気が徐々に悪化していき、治療が不可能なる事や、高齢の為食事や水分補給が難しくなってしまう事もあるのです。
そうなった場合に、医師から施設職員と家族に、治療する事が出来なくなり、「看取り」の状態である事を宣告されます。

ここから施設ケアマネジャーが家族や利用者と話をして、どのような看取りケアを行うかの計画書を作成し、対応していく事になります。

介護施設の看取り方法

介護施設での看取りの方法ですが、利用者の方に「苦痛や不安」がないように接する事が一番になります。

看取り初期の頃には、普段通りの生活をしながら過ごしてもらいます。
食事の提供も変わらず行い、食べられるときに食べ、飲める時に水分補給を促すような対応となります。

中期になると、体の痛みや発熱等も出てくる事があります。
そのような状態になってくると、毎日の体温や血圧の測定を行うようになり、熱が高い時や痛みが強い時には解熱剤や痛み止めを用いて苦痛をなるべく軽減できるよう対応していきます。

また熱が上がると発汗が多くなる為、清拭を定期的に行い体の清潔も保持していきます。
この頃までには、なるべく家族にも来てもらうようお願いし、利用者の苦痛からくる不安を少しでも緩和できるようにしていきます。

最終段階に入ってくると、「食べる」「飲む」という行為が出来なくなり、そうなってくると食事がとれない為に状態は悪化していきます。
息苦しさや脱水状態により意識朦朧となってくる事も考えられる為、在宅酸素の導入や、食事や水分が難しい時には口元に小さな氷を舐めてもらったり、ハチミツ等を利用して対応する事があります。

あくまでもこういった状態になるまでには、状態変化がある度に家族に連絡し、「施設での看取り」を継続していくかの確認をしていきます。
そして、最期を迎えた時には家族や掛かりつけ医に連絡し、死亡診断をして頂いた上で、葬儀屋さんに対応を交代してもらう事になります。

まとめ

施設での看取りの対応は、このような手順で進行していくと思います。

あくまでも病院とは違うので、医療的な行為はできません。
最期を迎えるまでしっかり傍にいて、不安や痛みを和らげる「緩和ケア」が一番になるでしょう。

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