HOME > すべての記事 > 介護士のお仕事 > 高齢者と上手にコミュニケーションを取る方法について

介護士のお仕事

高齢者と上手にコミュニケーションを取る方法について

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コミュニケーションという言葉には幅広い意味がありますが、主に感情や思考の伝達、意思の疎通や共感、挨拶など、人と人が関わる行動です。

簡単なようですが、健康な若者同士であっても個々の相性などによっては難しいものです。
更に耳の遠くなってしまったお年寄りや、何らかの障害によって会話が困難になってしまった方、認知症などにより意思の疎通が難しくなってしまった方とのコミュニケーションは難易度があがり、デリケートでもあります。
他人であれば「人見知りで…」と逃げられますが、家族や介護職はそういう訳にいきません。

ではお互いに気分よく、誤解のない上手なコミュニケーションを取るためには、一体どうしたらよいのでしょうか。

 

非言語コミュニケーションを上手く使う

コミュニケーションには「言語コミュニケーション」「非言語コミュニケーション」があり、その名の通り言語を使うもの、そうでないものに大別されます。
これらを上手に使うことによって、これまで上手くいかなかったコミュニケーションが格段に上手くいくようになります。

コミュニケーションと言えば会話など言語的なものが多いように思われがちですが、視線が合った時にニコッとするようなものや、ジェスチャーで意思を伝えるようなものが非言語コミュニケーションです。
コミュニケーションが上手な人は、この非言語コミュニケーションを上手に使っています。
例えば、会話したことが無くても普段からニコッと会釈するような方は、印象が良いですよね。

非言語コミュニケーションそのものが意思を伝える直接の手段となることもありますが、普段から上手な使い方ができる人は、いざ何かを伝えようとするとき相手に聞き入れてもらいやすくなります。

伝えたい時に肝心なのは受け入れてもらうこと

kaigo185

普段の非言語コミュニケーションによって良い印象をもたれている相手でも、急に話しかけたり手を掴んだりしては、その瞬間、一気に壁ができます。
初対面の場合に同じことをすれば、心を開いてもらうまでの時間がぐんと伸びますし、その瞬間はもう聞きいれてもらえる状態ではないでしょう。

例えば、街を歩いているときに後ろから急に肩を掴まれて「アンケートおねがいします!」と言われたら、絶対に協力したくないですよね。
この「絶対に協力したくない」という気持ちを起こさせないためには、話しかけるときに相手の視界に入る離れた位置で目を合わせてからゆっくりと近づいて、「今から話しかけますよ」と感覚的に伝えます。

身体に触れる場合も同じです。初めに断りを入れるか、それが無粋であるような時には、相手から見える位置でゆっくりと手をのばし、感覚的に「今から触れますよ」と伝え、拒否の様子が無いか確認してから触れます。

聞きたいときに肝心なのは信頼

家庭でも施設でも、介護をする以上は「聞く」「伝えてもらう」ことが大切になってきます。
日々の体調や病状、ご家族のことやこれまでの経歴など、必要な情報はその時々ですが、どんなに必要であっても、ある程度の信頼が無ければ教えてもらえません。

「ある程度の信頼」とは、初対面であれば印象、例えばふんぞり返った態度や高齢者をばかにするような人はそれが伝わってしまい、情報を教えてもらえません。
逆に、普段から質の良いコミュニケーションがとれている人では、聞かなくても自ら話にきてくださる、時間をかけても何とか伝えようとしてくださるなど、介助者にとって非常に助かるコミュニケーションを取ろうとしてもらえます。

敬意は伝わる、恐れる必要はない

上手くコミュニケーションが取れず本音を伝えてくれない、うっかり失礼なことを言ってしまった、こういうことは普段の社会生活ではわだかまりや気まずさとなって二度と取り返せない場合もありますが、相手が高齢者である場合は、敬意をもって接していればそれを感じ取り、深い懐で許してくれます。

もちろん人ですから、繰り返せばそのうち嫌われるでしょうが、直そうと努力していれば感じてもらえますし、向上していけばまた認めてもらえるようになります。
気難しい方とコミュニケーションを取るときなど「怒らせたらどうしよう、あまり関わりたくない」と思ってしまえばそれも伝わってしまい、悪循環となります。

まとめ

高齢者は聴力が落ちている方、理解力が落ちている方、上手く言葉を発せない方など、様々な方がいます。どんな機能が落ちていようと、高齢者は皆人生の先輩です。
高齢者とのコミュニケーションが上手くいかない人の大半は、コミュニケーションを取るには自分が話さなければならないと思っています。
話題がなくなれば困窮し、伝わらなければ伝えようとして、より一層難しい話を始めてしまいます。

人生の先輩である高齢者に少し甘えさせていただくつもりで、話題など用意せず普段の挨拶から工夫してみてはどうでしょうか。
話しかけかた、すれ違いざまの笑顔、話す・聞く態度、これらのちょっとしたことを見直していけば、自然なコミュニケーションがとれるようになります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

掲載中の転職サイト一覧

介護士のお仕事関連記事