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高齢者は口が命!?たかが口腔ケア?されど口腔ケア!口の中が大事な理由

近代の医療に関する技術は日々進化していると言えます。
介護も同様、様々な研究が進み、介護に関する技術や知識なども日々進化しています。
そんな中、近年では高齢者の口の中(口腔内)の大切さが語られる時代となりました。それはなぜでしょう?

口の中は雑菌だらけ!

一般的に「口の中は清潔」と思っている方は多いのではないでしょうか?
しかし、実際はその逆で口の中は雑菌だらけといっても過言ではありません。

特に食べかすがそのまま歯の間に残されたままだったりすると、極端に言えばそこから雑菌が繁殖するとも言えます。
この雑菌が、高齢者にとっては命取りになる可能性があることを知っておく必要があります。

誤嚥性肺炎のリスク

口の中(口腔内)の雑菌は、高齢者にとって時に生命に関わる病気に結びつく場合があります。
「誤嚥性肺炎」と言われる病気です。

肺炎にもこまかく分ければ種類がいくつかありますが、誤嚥性肺炎でも肺炎であることには変わりありません。
肺炎と聞けば、多くの方は「恐ろしい病気」だと思うのではないでしょうか?

誤嚥性肺炎は、食べ物や飲み物をむせたりすると、それが空気の通り道(気管)に入ろうとしてしまい、そこから不必要な雑菌をひろって肺が炎症を起こす病気です。

ご利用者様の中で、むせこみが多いご利用者様、強いご利用者様はもちろんですが、抵抗力が落ちているご利用者様(高齢者)などでは、ちょっとむせただけで、その何日か後に呼吸する度に「ゼイゼイ」「ゴロゴロ」という音がしたり、体温が上昇したりすることがあります。

病院受診して胸のレントゲンを撮影したら、医師から「肺が白くなっています。誤嚥性肺炎です。」と診断されるということが、高齢者介護の業界では決して珍しいことではないのです。

近代の医療は発展してますので、肺炎がすぐ生命の危機に直結するとは言えなくなりましたが、誤嚥性肺炎を繰り返して命を落とすご利用者様もいるということを知っておく必要があります。

入れ歯の洗浄も大事

ご利用者様の中には部分入れ歯や総入れ歯(義歯類)を装着している方も多いと思います。

ここで大切なのは「あのご利用者様は総入れ歯だから、入れ歯外してもらって口ゆすぐ程度で大丈夫だ」というふうに思わないことです。

そのご利用者様の口の中に食べかすは残っていませんか?
あれば取り除くようにしましょう。

また入れ歯は実は雑菌のかたまりとも言えます。よく洗った後、1日1回は専用の洗浄剤を使用することも忘れないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?
高齢者(ご利用者様)にとっては、口の中を甘く見ていると命取りになる可能性があります。
この記事を読んでくださった方に「口腔ケアは命に関わる大切なケア」だということが伝われば幸いです。

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