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介護士のお仕事

介護士の仕事で大切にしたい心がけ3。「患側(麻痺側)の保護」

今回の記事はキーワードにも連動するとも言える介護士の仕事で大切にしたい心がけその3「患側(麻痺側)の保護」をご紹介します。
今回の心がけは介護技術の基本にもなるので、技術力アップを目指す方もぜひ心がけてください。

 

ご利用者様に結構多い“半身まひ(片麻痺)”

介護士の仕事において、半身まひ(片麻痺)のご利用者様と関わる機会もかなり多くあります。
半身まひ(片麻痺)のご利用者様が結構多いことに気づくと思います。

半身まひ(片麻痺)になった原因の多くは、脳血管性疾患(脳梗塞や脳出血が代表的な病名です)の後遺症です。

漠然とした言い方ですが、介護士はこのようなご利用者様のまひ側を支援することと守ること(保護すること)を両方同時に考えないといけません。

まひ側が見えていないご利用者様も多い

脳血管性疾患の後遺症によるまひがあるご利用者様の中には、実はまひ側が見えていないご利用者様もいます。

外見は両目を開いていらっしゃるので「まひ側も見えているのかな?」と思いがちですが、脳血管性疾患ではただ単に脳の中の血管がつまったり(脳梗塞)、脳の血管がやぶれて内出血を起こしたり(脳出血)してまひが残っているだけではなく、脳から身体にはしる神経の機能がうばわれていることもあります。

つまり目で見るために必要な視神経の機能がうばわれているご利用者様がいるということです。

まひ側が見えていないし自由がきかないと・・・

まひ側が見えていないご利用者様。見えていたとしてもまひ側の手足は自由に動かせない・・・
ここで介護士が気をつけなければいけないのは、例えばまひ側の手や腕を車いすの車輪にまきこんでいないだろうか(まきこみそうになってもご自身では気づかないご利用者様もいます)

ベッドで横になったときに、まひ側の腕や足を身体の下に入れ込んでいないだろうかといった患側(麻痺側)の保護といった意識です。

言いかえると、介護士はご利用者様の見えていない目となり自由のきかない腕や足を守ってさしあげることが仕事になります。
ご利用者様がケガを負うリスクを察知し回避することが介護士の大切な仕事になります。

まひ側の痛みを感じにくくなっていることもある

またご利用者様の中にはまひ側の痛みを感じにくくなっているご利用者様もいます。
つまりケガをしたことがご自身では気づきにくくなっているということです。

こういった面でも介護士はご利用者様の患側(麻痺側)を保護するということがとても大切になってきます。

まとめ

いかがでしたか?

「患側(麻痺側)の保護」の大切さ。
ご利用者様に関わる上で大切な心がけですし、患側(麻痺側)の保護は介護技術の基本にもなります。
ぜひ意識してみましょう。

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