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高齢者の緊急時の対応について、落ち着いて対応するための心がけ

高齢者は、病気の再発や発症、骨折等の事故などいつ何があるかわかりません。また、特に生活の中でも変わったことがなかったのに、突然病気になることも少なくありません。そこで、高齢者の緊急時の対応について介護者が落ち着いて対応するための心がけについてお伝えします。

病態、状態、意識レベルの確認を行うことが大切です。

介護者は医療知識が不足しているから、すべてを看護師に任せるというわけにはいきません。介護者の対応ひとつで高齢者の命がかかっていることも考え、病態把握などをできるよう日頃から勉強しておくことが必要です。

まずは、意識があるのかということを確認します。声をかけ反応があれば意識はあります。反応があったときには、お話ができるレベルかどうかも一緒に確認することが大切です。また、どこがどのように辛いのかも確認できたら行います。話している中で、言葉の出方や四肢の動きも観察することが大切です。

すぐに大声で叫ぶかナースコールを押し、助けを呼ぶことが必要です。


急変者を見つけたら、意識確認を行いすぐに助けを呼びます。しかし、この場合その場を離れてしまうと、状態がさらに悪化した場合等のことを考え高齢者からは離れず、ナースコールがあれば押し、なければ叫んで呼ぶことが必要となります。

急変時は、どのような状況であっても決して見つけた人は離れない、また急変者を一人にしないことが鉄則となります。呼んでいる間に、全身状況の観察を行い医療スタッフに自分がいた間の状況を説明できるようにすることが大切です。

医療者が来たら、医療者の指示に従います。

 
看護師が急変者のところに来たら、まずはどのような状態で発見し、発見時から看護師が来るまでの間の状態を説明します。例えば、来たときは意識があったが徐々に薄れていった、来たら床にいた等自分自身が観察した内容を的確に答えることが大切です。また、時間も正確に伝えられると、その後の医療につなげやすいため時間等も観察メモを取っておくと良いです。

看護師は、急変者の状態を看て状況を把握し、病院へつなげるか等今後の対応について検討します。その際に、看護師一人の手ではできないことも多いため、介護者は看護師の指示に従い速やかに手伝うことが大切です。

まとめ

高齢者の急変を見つけたとき、落ち着いて対応することは難しく気が動転してしまいがちですが、まずは状態把握をしっかり行うことと同時に応援を呼ぶことが必要不可欠となります。また、それが高齢者の命を救うことにもつながるため、しっかりと自分を持ち急変者の対応を行うことが大切となります。

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