介護士のお仕事
早くおむつ交換を終わらせる方法
- 2018.04.24 @ 新着
- 介護士のお仕事
介護施設で働いている介護士には、3大介助と言われている物があります。それは入浴介助・食事介助・排泄介助となっています。
何故、3大介助と言われているかと言いますと、介助の中でも最も大変な業務と言われているからです。
今回はその中の一つ、排せつ介助についてお話をしていきましょう。
排泄介助とは
排泄介助とは、排尿や排便を促したり失敗してしまった時の交換業務となっています。
認知症の方等は、尿意や便意が低下し「トイレに行きたい」という気持ちが無くなっている利用者もいます。
尿意や便意がなければ、トイレに行く事もない為失禁してしまい、衣類が汚れてしまいます。
その為、介護士は定期的に時間でトイレ誘導を行い、失敗しないように努めます。
大体2時間から3時間おきに誘導し、その際に排尿・排便があったかを記録し、誘導しても排泄がない場合には、次の誘導時間より前にトイレ誘導し、トイレでの排泄をなるべく行えるよう促すのです。
尿意や便意がほとんど無くなってしまった利用者でも、トイレに座るとそのまま排尿や排便がある事はよく見られるので、介護士はなるべくトイレ誘導をしているのです。
しかし、体の疾患や麻痺などにより、トイレに座る事が出来ない利用者もいます。
そういった方達の対応はどのようにするのでしょうか?
オムツ交換
トイレで排泄を行う事が出来ない方の多くは、ベッド上でのオムツ交換が主流となるでしょう。
起き上がる事が出来ない寝たきりの方や、トイレに座る事が何らかの理由で困難の方の場合に行う事が多いようです。
このような状況の利用者の方も、トイレ誘導を行う方と同様、時間で定期的に確認をし、オムツやパットが汚れていればその場で交換する事になります。
トイレに行く事が出来る利用者とは違い、オムツ交換が必要な方は立ち上がる事が出来ない場合が多く、ベッドに臥床されている状態で左右に体位変換を行いながら交換する事になり、陰部や臀部の清拭を行う事なります。
オムツ交換は、新人介護士にとって非常に難関で、とても時間がかかる介助の一つになるでしょう。
もちろん尿汚染したパットを体位交換しながら外す、清拭をする、新しいパットを敷いて終了であれば、そこまで時間はかかりません。
しかし、いつもそんな風に終わる事はありません。
例えば排便をしているとき等に、ベッドシーツを汚してしまえばシーツ交換もしなければなりません。
また、交換中に排尿があり、衣類やシーツを汚してしまえば、シーツの他に衣類も取り換える事になります。
こういった状況があると、経験が少ない新人介護士は焦ってしまい、より時間がかかってしまう事もあるのです。
長い時だと、一人30分以上かかってしまう事もあるようです。
オムツ交換のコツってあるの?
なるべく早くオムツ交換を行うには、どのような方法が良いのでしょうか?
シーツの上に新聞紙は敷く
早く終わらせる為には、オムツ交換中に起るアクシデントをなるべく起こらないように対応する事が大切です。
例えば便をされていた場合等には、シーツに便が流れてしまわないように、シーツの上に新聞紙を敷いて対応するといいでしょう。
そうすれば、便がオムツから流れてしまっても、汚れるのは新聞紙だけですので、安心です。
交換時は陰部にパットを当てて対応する
排せつ交換をしている時に、清拭等の刺激でそのまま排尿されてしまう利用者もいます。
そうなるとシーツや掛布団が汚染されてしまい、オムツ交換だけでなく、シーツ交換までしなければならない為、非常に時間がかかってしまいます。
そうならない為にも、陰部にパットを当てながらの交換を行いましょう。
そうすれば、排尿があってもパットに吸収されるので、布団やシーツまでは汚染される事は少なくなるでしょう。
男性は陰部巻き・女性はジャバラ当てが有効
排泄介助は、利用者が多ければ多い程時間がかかってしまうものです。特に夜間帯は、介護職員も最少人数ですので数人で対応しなければなりません。
そんな時には、陰部巻きやジャバラ当てをするのも、オムツ交換を早く行う為の手段となります。
男性の場合には陰部をそのままパットで包む方法で、尿が出ていればそのパットだけを取り換える方法になります。
そうすればオムツ自体は汚れませんし、体交しながらパットを敷く作業もありませんので、とても早く出来ます。
また、女性の場合もパットをジャバラ折りにして、陰部に当てる事によって、尿漏れする事防ぎますし、ジャバラだけの交換で済む場合もありますので、早く交換する事が出来ます。
まとめ
今回、オムツ交換を早く行う方法について紹介しましたが、早く行う事だけが大事な事ではありません。
清潔保持の為にしっかりと清拭を行い、汚れを落とさなければただれやかぶれの原因になってしまいます。
オムツ交換は素早く・丁寧を心がけ、行わなければなりません。
まずはしっかり丁寧な介助を行い、少しずつ時間短縮していく事が重要です。
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