介護士のお仕事
介護の仕事に対して不安がある方必見!「排泄介助の悩み」を解決
- 2018.01.14 @ 新着
- 介護士のお仕事
日本の世の中は、超高齢化社会に着実に向かっています。
2025年には団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者になる(いわゆる2025年問題)、介護業界にとってひとつのヤマとも言える年をむかえます。
超高齢化社会に向かう反面、介護業界は慢性的な人材不足が解消されずにいます。
「1人でも多くの方に介護の仕事をしてほしい」というのが介護業界全体の切なる願いだと感じています。
しかし介護業界が慢性的な人材不足になっている要因の1つには「介護の仕事は、クサイ、キタナイ、キツイ(いわゆる3K)」のイメージがあると思います。
したがって「介護の仕事に興味、関心はある」けれど「介護の仕事に就くことに不安がある」方も多数いらっしゃるのではないでしょうか?
今回の記事では、介護の仕事に対する不安の中で多い「排泄介助の悩み」を解決できるような内容をご紹介します。
現役介護士の中でも苦手意識を持つ方が多い、排泄介助
介護士の仕事には、今も昔も3大介護(3大介助)と呼ばれている仕事があります。
入浴介助、食事介助、排泄介助がそれになります。
この3大介護の中でも、特に苦手意識を持つ方が多いのが、排泄介助ではないでしょうか。
いわゆる、尿や便に関わる介助であり、しかし介護士の仕事の主である避けては通れない仕事であることは間違いありません。
この排泄介助、現役介護士でも苦手意識を持つ方が多いのです。
だから、これから介護の仕事を始めようとしている方、介護士の仕事に興味、関心はあるけれど未経験の方、決して心配することはありません。
決して「排泄介助が苦手」だから「介護の仕事に就くのをあきらめる」「介護の仕事はできない」と思わないようにしてくださいね。
排泄介助にも様々な方法、パターンがある
今回の記事では「排泄介助」に焦点をあてていますので、排泄介助にしぼった話題で進めていきます。
「排泄介助」といっても、ご利用者様の心身の状態によって、その方法は様々あります。
いくつかの例をあげてみます。
ご利用者様に尿意や便意があり、車いすのご利用者様の場合は、例えば便座の前でご利用者様が立ち上がった際に、介護士はズボンや下着を降ろすだけで良く、ご利用者様が尿や便を済ませたら、ご利用者様が呼び出しボタンを押して合図を出してくださった後に、介護士がご利用者様のところまで行き、下着やズボンを上げて身だしなみを整えるだけで済む場合もあります。
認知症のご利用者様で、尿意や便意がない方の場合は、トイレにお誘い(トイレ誘導という言葉が使われる場合があります)する方法を考え実行することが、認知症ご利用者様の排泄介助に対する介護士の役割になる場合があります。
介護度が高く、寝たきりやそれに近い方は、ベッド上でのオムツ交換が、その方にとっての排泄介助における介護士の役割になります。
オムツ交換に対する不安
介護系資格を有している方は、オムツ交換の基本理論は、座学で勉強し、受講生どうしでモデルになりながら、勉強してきている方は多いと思います。
それでも現役介護士の中でも「オムツ交換は苦手」という方は多くいます。
主な理由としては、オムツ交換は理論でなく、回数や場数で上達する介護技術と言えるからだと思います。
介護士の中で「オムツ交換が得意」な方の経験を見てみると、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養病棟(介護保険法における“施設サービス”と言われている場所です)で働いてきた、または実際に今働いている方が圧倒的に多いです。
これらの施設、病院には介護度が高く寝たきり状態のご利用者様が多くいらっしゃいます。
介護士は必然的に仕事として多くのオムツ交換を毎日行うことになります。
オムツ交換をする回数、場数が圧倒的に多いので、オムツ交換がどんどん上達していきます。
話は少しバラバラになりましたが、現役介護士でもオムツ交換に対する不安をもっている方が多くいるということをお伝えしたかったのと、現役介護士でさえオムツ交換に不安を感じている方がいるので、初心者、未経験の方は不安になってあたり前だということです。
反面「現役介護士でもオムツ交換が不安なんだ」ということが理解できれば、「介護の仕事に興味、関心はある」けれど「オムツ交換が不安」になっている未経験の方が少しホッとするのではないかと思い、このような話をご紹介してみました。
臭いが気になる
排泄介助全般で「便の臭いが苦手」という方も、現実的に多くいらっしゃるかと思います。
これは介護の仕事というよりも「大便の臭いを好む人間はほとんどいない」と言ってしまえば、介護の仕事以前に人間としてあたり前の事とも言えます。
あたり前のことだから、過剰に心配しなくても大丈夫です。
私がまだ経験の浅い介護士時代、先輩介護福祉士から、排泄介助の臭いに対する考え方でこんな言葉をいただきました。
「自分の尻から出る物の臭いを自分でかいでみなさい」
ご利用者様も自分も、大便が出るのは人間としてあたり前だということを改めて感じさせてもらった一言でした。
そうやって思えると、排泄介助に対する気持ちが少しラクになると思います。
まとめ
いかがでしたか?
排泄介助、特にオムツ交換を得意としている介護士は現役介護士においても少数派です。
今回ご紹介した内容が、介護の仕事に興味、関心はあるけれど、介護の仕事に就くのには不安がある方の気持ちが少しでもラクになり、介護の仕事に就くためのステップにつながれば、介護業界全体としても大歓迎、幸いに思います。
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