介護士のお仕事
テキストに通りの色付が本当に出るとは!排泄介助の魅力1。
- 2016.03.17 @ 新着
- 介護士のお仕事
今回は排泄介助のお話です。排泄介助と聞くと「キタナイ、クサイ」とイメージする方は多いと思います。しかし、排泄介助の観察力を高めていくと、人間の健康について深く考えることができるのです。
介護福祉士は排便状況から健康を考えることができる。
介護関係のテキストには何かしら排泄介助に関する記述が出てきます。
人間である以上”食べれば出る”という当たり前の営み。
この排泄介助、トイレ介助にしてもおむつ交換にしても、ついついはやく処理してしまいたいところです。でも排泄物の観察は少し時間をかけてすることが大切です。
大便の観察は、実は人間の健康を考えることに非常に重要な役割を持っています。
テキストに書いてあるような状態の便が本当に排泄される!
介護関係の排便関係の記述にある例えば”黒色のタール状の便(タール便)”、普段の私達自身の大便ではあまり見ることができません(一般的に健康である男女の場合)。
しかし高齢者のご利用者などの中には、本当に黒色系のアスファルトのモトのような大便が排出されることがあります。
このようなときは胃や食道などの消化管系内部からの出血を疑うことができます。
また例えば大便の中に食事で出された食べ物の原型(消化されていない状態)が混じっていたときは、体内の消化能力が落ちていたり、お口の中の機能(噛んだり飲みこんだりする力)が低下していることを疑うことができます。
将来の自分自身や家族に備えることができる。
ご利用者様の大便を見る仕事(介護)をしていると、ふと自分自身の大便を眺めたときに「今日は良い状態だ」「今日はあまり調子が良くない」などの自分自身の健康に結びつけて考えることができます。
また自分自身の便の色がいつもと違うとき(このような仕事をしていないと、いつもと違う状態を見逃すことがある)、ひょっとして・・・と感じ早めに病院受診などに結びつけることもできます。
将来的には、例えば家族の大便観察などにつなげていけば、家族の高齢化に備えることができるわけです。
介護福祉士がいちばん排泄物を観察する回数が多い。この利を活かす。
介護現場においては、看護師よりも介護福祉士の方がご利用者の排泄物に接する機会が多いのが現状です。排泄物に接し観察する回数が多いからこそ、排泄物観察のスキルを磨けば正常・異常の違いにいち早く気づき、介護職の気づきがご利用者の病気を未然に防ぐことにもつなげることができます。
排泄介助はただ「キタナイ、クサイ」だけではなく健康を考える上で非常に大切であることが、なんとなくわかっていただけましたか?
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