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介護士のお仕事

外国人介護士と働く際に注意したいこと

介護の仕事をしていると、外国人スタッフと一緒に働いた経験がある人も多いでしょう。日本在住で介護の仕事をしている人は意外と多いのです。
また、海外でしっかり勉強をして、介護の仕事をわざわざ日本に来て行う人もいる様です。

まだまだ浸透している状態とは言い難いですが、介護職員不足と言われている日本ですから、これからもますます外国人介護士が誕生するのではないでしょうか。
ただし、仕事をしていく上で注意しなければならない事や、まだまだ問題点も多くあるようです。

今後、外国人介護士と働く事が増えていく事になりますので、一緒に働くにあたり注意したい内容について紹介していきます。

昔から外国人介護士はいた?

2016年に外国人介護士の受け入れを全面的に解禁し、日本は介護不足の解消を目指しています。

ただ、外国人介護士は介護保険法が始まった当初からいました。
もちろん決められた条件を満たし、海外から来日するような介護士ではなく、もともと日本に住んでいて、働く場所を探して介護の仕事に就くようなタイプの方でした。

今でもそういった外国人介護士を雇用している施設もあるでしょう。
一緒に働いている日本人介護士から見て、頭が下がるような素晴らしい外国人介護士の方もいます。

では、外国人介護士のどういった所を注意しなければならないのでしょうか?

言葉・話し方に注意

日本人として日本に生まれれば、言葉を学び、字を学び、学問や考えを学んでいく事になります。
もちろん同じ事を学んでいるのですが、その中でも考え方や方法論については全ての日本人が同じではありません。そこには育ってきた環境や性格がありますので、もちろん違いが出るのは当然です。

これが外国人になれば、言葉や文字、考えた方は違って当然です。その為、日本人にとっては非常識に見えてしまう事もあるのです。
その最大の問題・注意点は「言葉」になるでしょう。

どんな人でも、大人になってから他国の言葉を覚えるのはとても難しい事ですし、しっかり勉強しなければいけません。
それこそ言葉の意味や文法は理解出来ていても、それがしっかりした敬語でなければ、利用者に不愉快の思いをさせてしまう事もあるでしょう。

「こちらでお待ち下さい。」日本人が目上の方やお客様に対して使う、当たり前の言葉になります。
外国人の方も、こういう思いで伝えているつもりでも、「ここで待て」と言ってしまうような事は多くあるようです。

こう言われてしまうと、不愉快な気持ちになる利用者がいて当然です。
世代的にも目上や上司に対しての言葉使いに厳しい世代ですから、こういった「話し方」のトラブルは多いようです。

文字が書けない・読めない

言葉の壁は非常にハードルが高い物として紹介しましたが、もう一つの壁が「文字」です。
特に、読む事は出来ても書く事が出来ない外国人介護士は多くいる様です。

日本の文字はひらがな・カタカナ・漢字とあるので、外国の方は覚えるのがとても難しいと言われています。
例えば「ひらがななら書けるけどカタカナや漢字は書けない」「ひらがなとカタカナは読めるけど、漢字が読めない」なんて方も大勢いるのです。

介護の仕事は、介助だけを行うわけではありません。特に入居施設ですと、利用者一人一人の「記録」をつけなければなりません。
今のご時世、記録がすべてパソコンになっているような所もありますが、まだまだ手書きで記入する施設ももちろんあります。

そうなると、全てひらがなで書くような事になったり、書く事が出来ない人はローマ字でしか記入する事が出来ない人もいます。

また、どこの施設でも情報を共有する為に「連絡ノート」なるものがあると思います。利用者の状態についての確認事項や、介助内容の変更などが記入されているのです。
そういった時にひらがなやカタカナしか読めない人は、しっかり理解する事が出来ず、とても苦労する場合が多い事でしょう。

レクリエーションでも注意点がある

利用者が施設で過ごす時には、行事やレクレーション等を行って、余暇時間を退屈しないよう過ごしてもらうのですが、よく行われるのがカラオケや将棋、かるたやけん玉等、昔から伝わる遊びになります。

こうなってしまうと、外国人の介護士だと遊び方がわからず、職員が職員に教える所からはじまってしまうので大変です。
日本の歌もよくわからないし、日本の文化もわからない状況では、利用者と話をしながらコミュニケーションをとる事も難しくなってしまう事もあるようです。

まとめ

今回は、外国人介護士と働く上での注意点を紹介しました。

こういった状況については、しっかりと管理者が面接の際に確認をしなければなりません。

人手不足だからと特に確認もせず採用した結果、結局他の職員が負担になってしまう場合や、本人にもつらい思いをさせてしまいます。

注意点ばかり紹介してしまいましたが、そういった状況の外国人をサポートする企業や事業者が、今後なくてはいけないと感じています。
そういった働きたくても壁を感じて断念してしまう人材を、しっかりと育成していくような仕組み作りを行い、日本人も外国人も関係なく働ける介護業界の未来を願っています。

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